篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

昨年の秋、有職菓子御調進所「老松」当主・太田達氏の茶席で篠笛を吹かせて頂いたご縁で、フォーシーズンズホテル京都のランチに参りました。とても美味しく頂きました^_^

お礼に篠笛の奏楽 …。六本調子・古典調。心地良い風に乗って水面を渡る笛の音が美しく響き渡りました。
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前のめりで見ていた桜が、この後、私の後を着いて歩くというハプニング?!

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スタッフの皆様には娘の桜に色々とお気遣い頂きました^_^ 。

ありがとうございましたm(_ _)m。



「篠笛特訓講座」では、受講生の皆さんから、その日の練習の報告を毎日メール頂いております。その中から皆さんの悩みを分析したところ、練習が思うようにいかなかった時のストレスを感じている方が多くいらっしゃります。

このストレスは、練習方法(時間の使い方)の工夫や段取りで、軽減されるように感じましたので、以下に記しておきます。

ぜひ今日から実践してみてください。

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(1)お稽古前が終わってすぐ、
   次回の「練習日」「開始時間」「終了時間」を決める。

(2)その時間内で「練習する曲」と「練習回数」を決める。

(3)時間が来たら頭を切り替えて篠笛に集中。

(4)一曲が終わったら、
   苦手な部分を数回(5回ほど)丁寧に繰り返す(回数厳守)。

(5)(1)に戻る。

このように段取りを組むことによって、「今日は何時から練習しようか?」「今日もまだ練習できていない」といった焦りから解放されますし、「一曲に対する集中力」も高まります。

参考までに…私の笛の練習時間は、本番前の修行的な特訓でも最大60分、通常は30分持つか持たないかでくたくたになります。その原因の多くは精神的な集中力によるものです。

日常生活の中に、うまい具合に篠笛の練習を取り込みましょう!

玲月流 初代 篠笛奏者 森田玲

年会費を納めて頂いている門下生の皆さまには、割引価格にて、個人稽古や通信添削、発表会へのご参加を頂いております。

今年度から「会員証」を発行することに致しました。

教本とCDと同じデザインです。

会員証


玲月流 日本十二律調音篠笛「京師-みやこ-」邦楽調(唄用)の調律の標準値の表を作成しました。
京師(邦楽調・唄用)の調律
基本的には良い音が鳴っていれば何でも良いのですが、製作の段階では、この表にある振動数を基準としています。


他の和楽器、あるいは他国の楽器との対応を考える時にご活用ください。

PDF → http://shinobue.blog.jp/shinobue-ritsu.pdf

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・日本の音は「壱越」基準として「三分損益法」で算出します。「壱越」の音程は時代によって異なります。

・「京師」は、明治中期にイギリス人の音楽学者、エリス(Alexander John Ellis)が測定した「音叉」の数値:「壱越」=292.7 Hzを基準に「三分損益法」のにより算出た数値を各指孔に割り当てています。

この「音叉」は、雅楽の専門の楽人が調定した「日本音楽十二律ヲ示スヘキ調音叉」で、明治十八年(一八八五)「ロンドン万国発明品博覧会」に出品され、現在は東京藝術大学に所蔵されています。

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表の数値は、おおよその目安です。各指孔の音程には幅を持たせています。これは、十二律の音程にとらわれすぎると、自然な指運びが困難な位置に孔を配したり、極端に小さな指孔(音色が損なわれる)を開けたりすることになるからです。奏者の息遣いによっても音程は大幅に上下します。

「京師」の製作にあたっては、「響きの良い透明な音」と「自然な指運び」、「ピロピロと鼓膜に響く指打ち音」の実現を第一に考えます。篠笛は楽器だけではなく、奏者の息遣いや指使いの工夫をともなって「音色・音量・音程」を練り出す「半作音楽器」です。音を作る過程で醸し出される「篠笛の味」「篠笛らしさ」「篠笛の趣」を大切にしましょう。

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現在、日本音楽の調子笛は、「黄鐘」をAとして、A=430 Hzとして、Aの音から「三分損益法」で各音を算出することが多いようですが、A=430 Hzという数値に歴史的な意義はありません。戦後、Cを「2の累乗」で定める「物理科学ピッチ philosophical(scientific)pitch」<18世紀にフランスの数学者、ソヴール(Joseph Sauveur)が提唱>のC4 (2の8乗= 256 Hz)から平均律のA4≒430.54 Hzを求め、その小数点以下を切り捨てて430 Hzとしたものと推測されます。

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近年、西洋の12平均律を目指した「ドレミの笛(洋楽調)」を「唄用」「歌物用」と呼ぶ事例が散見されます。「唄用(邦楽調)の篠笛」と「ドレミの笛」とでは、その来歴や設計思想が異なりますので、ご注意ください。

篠笛文化研究社・玲月流では、雅楽の笛の音階に準じる「古典調」の笛と名称の次元を揃えるために、「唄用」を「邦楽調」と呼んでいます。
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詳細は森田玲『日本の音 篠笛事始め』(篠笛文化研究社)を参照ください。m(_ _)m

毎年恒例の京都での奉納演奏・発表会のチラシが完成いたしました。今年は数年ぶりにデザインを一新!皆さまお誘い合わせの上ぜひお越しくださいませm(_ _)m
チラシ
玲月流 篠笛 奉納演奏・発表会
篠笛で楽しむ 日本の音「篠楽会ーささらのかいー」

平成30年5月27日(日)
・13:30 奉納演奏
・14:00 篠笛発表会
・15:30 お楽しみ演奏会

<場所> 御寺泉涌寺 別格本山 雲龍院

<入場料> 無料 (雲龍院拝観料 400円が必要です)
 

玲月流門下生と森田玲による奉納演奏会・発表会です。篠笛は日本古来の竹の横笛です。美しい日本庭園を背景に、日本古歌、わらべ歌、祭囃子、新作曲など、日本の音曲を奏でます。透明で瑞々しい篠笛の音色をお楽しみください

<お問い合わせ>
株式会社 篠笛文化研究社
電話 075(708)2614
E-mail info@shinobue.co.jp

チラシ(表・裏)
PDF→http://shinobue.blog.jp/sasara-no-kai2018.pdf 

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