篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

篠笛を始める時、まず何本調子の篠笛から始めれば良いでしょうか?

よくある一般的な質問ですが、大袈裟に言えば、その後の「篠笛人生」を決定付ける大切な選択です。

玲月流の篠笛では、初心者の方には「七本調子」の篠笛をお勧めしています。そして「七本調子」に慣れてきたら「六本調子」の笛も使います。

調子02
その理由は以下の二点です。

・「高い音(甲音<かんのおと>)」と「呂音<りょのおと>」がバランス良く出る。

・会話する程度の息の量で、しっかりと音が響く。

・特に七本調子は、六本調子と比較して指孔の間隔が広くないので、初心者や子供、女性でも指が押さえやすい。


「六本」「七本」というのは、笛全体の音の高さを表す数字です。数字が大きくなるにつれて、笛が細く短くなって、その結果全体的な笛の音程が高くなります。

竹が>細い・短い→音程が高くなる。(番号が大きい)
竹が>太い・長い→音程が低くなる。(番号が小さい)

要は「小さい笛」と「大きい笛」があると考えてください。

日本の古典的な音律「日本十二律」は1オクターブを十二音に分けています。そこから、一から十二までの篠笛が慣例的に存在します。

調子

単純に音程の変化だけなら、指孔を押さえることができるのであれば、何本調子の笛から始めても良いように思えますが、実際には「音程」だけではなく「音色」「吹き心地」が、笛の調子によって大きく異なります。

先ほど「一本調子」から「十二本調子」までの篠笛が慣例的に存在すると述べました。

数字が小さくなると、笛の内径が大きくなり長くなるので「深い豊かな低音」を出すことができます。ただし「甲音(高い音)」は、雑音が混じりやすくなり透明感が薄れます。

一方、数字が大きくなると、笛の内径が小さくなり短くなるので「雑音のない高音」を出しやすくなります。ただし楽器本体が小さくなるため「呂音(低い音)」の深みがなくなり、その音量も小さくなります。

太鼓をイメージしてもらえばわかりやすいかもしれません(体積の大きな太鼓は、音量が大きく深い低音、体積の小さな太鼓は音量が小さく歯切れの良い高音)。 

このように、篠笛の調子を選ぶ時は「音程」だけではなく「音色」も考慮に入れます。

そして、「一本調子」から「十二本調子」のちょうど真ん中の「六本調子」「七本調子」の笛が、「甲音(高い音)」と「呂音(低い音)」がバランス良く響き、「深い豊かな低音」から「透明で遠音のさす高音」まで篠笛の魅力を余すことなく表現できる篠笛になります。

特に「六本調子」の笛は、太鼓と合わせる「祭囃子系」の音曲においても、太鼓の音量に負けない歯切れの良い大きな高音を出すことができますし、歌の旋律を表現する時にも、吹き手の感情をしっかりと反映させ、艶のある音色を出すことができます。

このような理由から、玲月流では、最終的には「六本調子」の笛で様々な音曲を奏でることを目指しますが、初心者の人にとっては、六本調子は、少し指孔の間隔が広く、また、深く安定した呼吸が必要ですので、一段階小さい「七本調子」で初めてもらうことにしています。

・初心者は七本調子の篠笛がオススメ
・後に表現力の高い六本調子の篠笛を習得

今回は、初心者の方にお勧めの調子の笛についてお話しました。地域の祭で規定の笛がある場合は、もちろんそれに従います。また、三味線や箏、歌に合わせる時は、他の調子の笛を用いることになります。

いずれにしても、自分で購入してしまう前に、ご質問などございましたら、お問い合わせください。

<追記>
篠笛には、同じ「○本調子」でも、その調律方法によって「古典調」「邦楽調(唄用)」の二種類の笛があります。また、「洋楽調(ドレミの笛)」も存在しますが、これらの分類については別の項目で説明したいと思います。




京都新聞(2017.08.21)に拙著『日本の音 篠笛事始め』に関するインタビュー記事をご掲載いただきましたm(_ _)m。

篠笛にご興味を持たれた方、すでに篠笛を吹かれている方も是非!

書籍 > 篠笛文化研究社 → https://taminouta.stores.jp/items/5938b3baf22a5b1e64006b40
   > アマゾン → https://www.amazon.co.jp/dp/4990373243/
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篠笛本来の魅力を凝縮   (京都新聞 2017.08.21 朝刊)
京の演奏家が本出版 歴史たどり数字譜23曲を掲載
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京都市を拠点に篠笛の演奏や製作販売、調査研究をしている森田玲<あきら>さん(41)=左京区=が篠笛の魅力や基本をまとめた本「篠笛事始め」を出版した。清らかな音を響かせるこつをはじめ、童歌や祭り囃子など23曲の楽譜を掲載。一般的に明治以降に始まったとされる篠笛という呼称が、江戸時代には使われていたことを文献などをたどって確認するなど歴史も詳述している。

篠笛は女<め>竹と呼ばれる細い竹に穴を開けた横笛。各地の祭り囃子で育まれ、地域や時代によって長さや穴の数など形状も異なる。

森田さんは京都大在学中の2001年ごろ、母の実家のある大阪府岸和田市でだんじり囃子の篠笛が昔ほど響いていないと気付いた。理由を調べたところ、吹きやすさを求めて篠笛の内径が昔より2割ほど細くなっていたことを知り、本来の笛を扱う楽器店を岸和田で開いた。8年前には京都で店を構え、笛の演奏教室も開いている。

今回の本は「西洋の12平均律、いわゆるドレミの音を目指す篠笛が近年増える中、日本の音律に基づいた古典的な篠笛の魅力を掘り下げて提示したい」と企画。篠笛の源流となる笛の歴史をたどりつつ、笛の穴を指で押さえる「指打ち」がしやすい本来の篠笛の特長などを解説している。

楽譜もドレミに基づく五線譜ではなく、指の押さえ方などを表した昔ながらの数字譜を採用。祇園祭の「粽<ちまき>売りの歌」や京の景色を詠み込んだ手まり歌「四方<よも>の景色」、伊勢大神楽<だいかぐら>や岸和田のだんじり囃子などの楽譜を盛り込んだ。

指の使い方や息遣いは写真やイラストで解説し、「五線譜を読めなくても大丈夫。日本の音曲を篠笛で吹きたいという気持ちがあれば習得できる」と話す。

2700円。篠笛文化研究社 075(708)2614

折に触れて自身の研究の羅針盤とさせて頂いている、秩父神社の宮司さまで京都大学名誉教授の薗田稔先生から、思いもかけず拙著『日本の祭と神賑』の書評を賜りました。とても丁寧に読み込んで頂いた上での書評であり、下記の書評をお読み頂ければ、拙著の内容と特徴を具体的に理解して頂けるかと存じますm(_ _)m

日本の祭と神賑fs


ーーーー<書評>ーーーー
PDF→こちら

森田玲著 『日本の祭と神賑(かみにぎわい)』(創元社)

薗田稔 (京都大学名誉教授・秩父神社宮司)

余談というわけではないが、旧臘十二月一日に日本の国指定重要無形文化財である三十三件の「山・鉾・屋台行事」が一括されて、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界無形文化遺産に登録されることになった。すでに登録済みの「日立風流物」と「京都祇園祭の山鉾行事」に加えて実に十八府県に亘る各地に伝承されている祭礼行事が、正式に世界の文化遺産に認証されたことになる。

一昨年三月に文化庁がユネスコ登録を申請した内容を見ると、「地域社会の安泰や災厄防除を願い、地域の人々が一体となり執り行う『山・鉾・屋台』の巡行を中心とした祭礼行事」となっており、その提案要旨には、「祭に迎える神霊の依り代であり、迎えた神をにぎやかし慰撫する造形物である」山・鉾・屋台は、「伝統的な工芸技術により何世紀にもわたり維持され、地域の自然環境を損なわない材料の利用等の工夫や努力」により持続可能な方法で永く継承され、またその巡行のほか「祭礼に当たり披露される芸能や口承に向けて、地域の人々は年間を通じて準備や練習に取り組んで」いるので、これらの祭礼行事は、「各地域において世代を超えた多くの人々の間の対話と交流を促進し、コミュニティを結びつける重要な役割を果たしている。」と謳われている(平成二十七年三月五日付け文化庁報道発表から)。
 
本書の書評を前にして直接関係のない時事的内容を紹介するのも、実は本書の内容が、正しくユネスコ登録が成った日本の祭礼行事の提案要旨を個別具体的に詳述している好著であることを、まずは指摘してみたかったからに他ならない。
 
まず本書の副題に「京都・摂河泉(せっかせん)の祭具から読み解く祈りのかたち」とあるように、現代日本の祭の基本構造を神事と神賑行事から成ると見極めた上で、その神賑行事に登場する神輿・提灯・太鼓台・地車・唐獅子などの祭具を、おもに京都と大阪(摂津・河内・和泉)の各地の祭礼行事の実態に即して取材した成果を詳細に比較検討する手法で、それぞれの起源と歴史的展開を辿りつつ多彩に展開する祭の本質とその魅力を平明に描き出すことに成功している。ともかく本書は、京・大阪の各地に生きる多彩な祭礼行事に取材しながら、それぞれの神賑わいに登場する祭具の象徴分析を通して共有される祭の本質に迫ろうとする着実な論述として読者を惹き付けるものがあろう。

本書の全体構成を紹介すると、まず「まえがき」に続く序章「図説・祭のかたちを読み解く」で豊富な絵図資料を掲載しながら、祭の基本構成と神輿や提灯など、本文各章でとりあげる内容を簡潔に紹介する。第一章「祭の構造」では、時代や地域を超えて共通する祭の基本概念を論じて、祭が「カミ迎え」「カミ祀り」「カミ送り」の三部から成り、また「神事」と「神賑行事」という二つの局面があることを指摘するが、これらは祭の先行研究からしても妥当である。第二章「神輿」では、カミの道行き、つまり一般に神幸祭に登場する神輿の発達史を述べて、特に現在の金飾りは神仏習合の産物だとの指摘は目新しいところ。第三章から第六章までは、「御迎え提灯」「太鼓台」「地車(だんじり)」「唐獅子」の順に、それぞれ豊富な図表と写真を用い多様で魅力的な祭具の世界を紹介しながら、それらが登場する各地の祭礼形態が地域の風土や歴史を反映して多彩だが、それでも互いにさまざまな共通点を見出すことができるとする立論は、着実な事例紹介にも説得力に富んで大いに評価できる。その一例を挙げれば、第三章の「御迎え提灯」では、祭に欠かせない提灯の源流はカミ迎えのための庭燎(にわび)だとの指摘は重要で、この点は、かつて日本民俗学の大成者、柳田國男が古典的名著『日本の祭』(一九四二刊)に、本来の祭では、宵宮に当たる夕べから朝までの間の一夜が大切な部分であって、庭に篝火を焚いて神を迎え、神をおもてなしする方式は、人が最上級の賓客を歓待するに類似だと喝破していることにも通じている。ただし惜しむらくは、なぜ提灯が「祭に欠かせないか」について著者は柳田のように、本来の祭にはカミ迎えに夜間こそが大事であったからこそという指摘に及んでいない点である。現代の祭が、とかく夜の霊性を見失っていることがその理由でもあろう。
 
さて続く第七章「祭のフィールドワーク」では、著者がこの十年に亘って精力的に採訪した近畿地方一帯の多数の事例を、春夏秋冬の四季に応じた祭礼の類型に即して、しかも著者独自の視点を活かし、豊富なカラー写真や図版を配置して簡潔明瞭に紹介していて、読者も楽しく読み進むことができる。とりわけ祭研究を自認しながら近畿地方の事例に昏い評者には、本書の序章に先立って挿入されている関係社寺の所在地図を参照しながらの貴重な学習であったことを感謝したい。
 
最終の第八章「祭は誰のものか」こそは、著者がここ十年来の祭を一途に探求するなかで最も本書で読者に訴えたかった「現在の祭が抱える課題」であり、その最たる事例に最近目立つ「祭の土日開催」を採り上げる。著者が彼の幼時から体験的に深く係わってきた岸和田だんじり祭が近年に「土日開催」となって、神事から神賑行事が引き離されたことに衝撃を受け、肝心のカミを忘れて単にヒトの賑わいばかりのイベントと堕してしまうことで、本来の祭が伝承する「人と自然との関わり、森・里・海の連環、カミとヒトとの関係」(あとがき)といった大切な役割を喪失してしまうのではないか、と当面の課題を提起している。
 
この指摘こそが、本書が日本の祭の本質を衝いた、単なる祭の概説書ではない証しである

『社叢学研究』第15号(社叢学会 2017.3)

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『日本の祭と神賑~京都・摂河泉の祭具から読み解く祈りのかたち』

民の謡 https://taminouta.stores.jp/items/55bf32c23cd4823af20006b8

創元社 https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=1528

アマゾン https://www.amazon.co.jp/dp/4422230352

8月16日。今年も家族で「五山の送り火」に参りました。

日頃「あっ!ここよう見えるやん!覚えとこ!」とベストポイントを見つけるのですが、当日になって正確な位置を忘れてしまい、確認しようとするも真っ暗で(点火は20時)毎年あたふたしてしまいます(笑)。

今年は、鴨川の二条大橋の少し北側に・・・夜空に美しく大の文字が浮かび上がりました。
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「大文字焼き」と呼ぶと現在の京都では違和感が持たれます。実際、山を焼いているではなく、大松明に点火して「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」を象ります。

ちなみに江戸期には旧暦7月16日の日取りでした。旧暦の15日はほぼ望月で、翌日も夕刻の早いタイミングで東山から丸いお月様が登ります。そのため、かつては「大文字」と「満月」はセットで認識されていました。


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<大文字山(東山如意ヶ嶽)の山の端に月が見えます(森田玲『日本の祭と神賑』より)>

「新暦と旧暦の違い」は、日本の祭を考える上で大切な内容です。これについては、機会を改めて詳しく述べたいと思います。


話を戻します。それでは、この「五山の送り火」の目的は何かご存じでしょうか?

この行事は、その名の通り祖霊(精霊)を送るために行なわれます。

よく知られている海や川での「精霊流し」と同じ意味合いの行事です。

そして、「送り火」があれば「迎え火」もございます。
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写真は昨年のもの。うちの玄関で「迎え火」を焚きました。
桜が「誰かきた!」と言った時には、さすがにびっくりしました。

古くは「送り火」も、このような各戸で行なっていたと思いますが、京都では、それが大々的になりました(私は「神賑化」と呼んでいます)。

「お盆」(盂蘭盆会)というのは仏教用語ですので、「送り火」も仏教行事のような気がしますが、純度100%ではございません。

日本教の仏教割りカクテルと言ったところでしょうか・・・

オリジナルの仏教は「輪廻」から逃れるために「解脱」することが目的で、そのために様々な修行が行なわれます。輪廻転生の概念では、亡くなった人は何かに生まれ変わっているわけですから、祖霊の存在を認めていないことになります。

日本のお盆には、仏教伝来以前の宗教観が反映されています。

すなわち「カミ迎え」「カミ祀り」「カミ送り」の三部構造です。

このような三部構成は日本の様々な行事でみることができます。

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(森田玲『日本の祭と神賑』より)

日本におけるカミは「畏れ多いものすべて」を指します。つまり、ここではご先祖様の魂もカミと解されます。

何らかの方法でカミ(祖霊)をお迎えし、供物と読経を奉ります、そして何らかの方法でカミをお送りします。

盆踊りと言えば「盆踊り」。これは、生きている人々と祖霊が交歓する行事であることが多く、その場合は「カミ祀り」に含まれます。

話が少し込み入ってきました・・・

カミ様をお迎えするために、一般的に用いられるものが「火」です。これはお盆に特有のものではなく、神社の祭でも一般的で、御神灯と同じ役割です。


京都では「迎え鐘」と「送り鐘」もよく知られます。

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私は毎年、六波羅にある六道珍皇寺の「迎え鐘」に参っています。こちらには閻魔様の像がございます。閻魔様に仕えた平安時代初期の小野篁(おののたかむら)は、境内にある井戸から冥界に通ったとされています。

昨年まで、閻魔さんにビビっていた桜ですが、今年は「ちょっと待ってて!ひとりでお参りするから!」と・・・成長にびっくりです。

「送り鐘」は、寺町三条にある「矢田寺」が有名です。

こちらは「カミ迎え」と「カミ送り」に「火」ではなく仏教的?な「鐘」を用いています。

なくなった人の祀り方は国や地域によって様々です。日本ではご先祖様のお祀りは仏教(日本化された)にお任せされていますが、その根本には仏教伝来以来の宗教観が脈々と受け継がれているように感じます。

初めて笛を始める方は、竹の篠笛プラスチィック製の篠笛(プラ管)どちらを買うか迷う方も多いと思います。


玲月流の教室ではプラ管からお稽古を始めますが「竹の笛が欲しい!」という方も少なくなりません。

実際のところ、竹の笛がバンバン売れた方がうちは助かるのですが(笑)、幾つかの理由で、まずはプラ管をお勧めしています。


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プラ管→詳細

<竹の笛には良くも悪くも癖がある>

篠笛の材料である竹は天然の植物ですから、その内径や外形、密度、また傾斜の角度(端から端まで徐々に細くなる)も様々です。また、歌口や指孔も一つ一つ手であけていきますので、見た目は似たような雰囲気でも、どれ一つとして同じものはありません。

一方、吹き手の側も、歯並びや唇の形、呼吸法方に個性がありますので、自ずから、その息づかいが変わってきます。

このように、篠笛が良い音が出るかどうかは、楽器と奏者の相性に依存します。


自分自身にとって、最も馴染む竹を手に入れること、これが笛吹きの大きな目標と言えます。しかしながら、初めて笛を吹く人は、安定した口の形や呼吸を保つことができませんので、どの笛が自分に合っているかわかりません。

プラ管は各メーカーから幾つか発売されています。

篠笛文化研究社では、笛師が型を作り、その構造をホンモノの篠笛に近づけたものを取り扱っております。これは、大量の竹笛の導入が難しい学校教育の現場用に開発されたものです。


プラ管は、試行錯誤の結果、多くの人にとって吹きやすいように調整されています。ただし、言ってもプラ管ですので、音の響きがやはり物足りません。何より、吹き込めば吹き込むほど育っていく竹の笛に比べると、味気なさは否めません。

プラ管と竹笛についてわかりやすく述べると、

<竹笛> 30点〜150点 1万円〜4万円程度
<プラ管> 80点  2000円程度

(竹の笛も安すぎるものは玩具に近くおすすめできません)

玲月流では、まずはプラ管で慣れてもらって、3ヶ月から半年ほど経って少し笛の善し悪しを判断することができるようになってから、複数の竹の笛の中から、自分に合ったものを選んでいただくことをお勧めしております。

ここで選んだ竹の笛を、笛の表面が飴色にあるまで使い込むと、瑞々しい音が溢れ出るようになります。

竹の笛を早く吹きたいところですが・・・

これから篠笛を始められる方は、まずはプラ管から!

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