この10年で「唄用の篠笛」=「ドレミの笛」という間違った認識が日本全国に広まってしまいましたT_T

分類表を2019.01.10に更新しました。
篠笛グループ

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正しくは

・「唄用(邦楽調)」は「日本の音階」
・「ドレミ」は「洋楽調(12平均律)」

先日はNHKの日本芸能番組でも「ドレミの笛」が「唄用の篠笛」としてテロップ入りで紹介されていましたし、全国の楽器店、太鼓店での表記も、「唄用」=「ドレミ」という認識です。

僕は「古典調」と「唄用(邦楽調)」の篠笛を吹きます。最近は「唄用」を吹いていると言うと「ドレミの笛」を吹いていると誤解されていることが少なくないことに気づきました…(-_-)

99%、この流れに抵抗の余地はなさそうですが、相手が欧米人ではなく同じ日本人というところが悲しすぎます。

明治維新150年。思い起こせば、当時、学校教育に西洋音楽を採り入れたのは、外国からの圧力ではなく、文明と文化の扱い方を取り違えてしまった日本人自身でした。

一応、僕が死ぬまでは抵抗しますが、敵方100万騎に対して我方わずかに5騎といった状況です。

これは篠笛で洋楽、現代曲を吹くことの是非とは別の問題で、楽器の名称が不当に入れ替わるという悲劇、日本の歴史文化における損失の問題です。

「洋楽調(ドレミ笛)」の愛好家の皆さんにも是非とも知っておいて欲しい内容ですm(_ _)m

祭と学校教育の現場に「洋楽調(ドレミ笛)」が入いらないようにもしなければなりません。

画像は、篠笛7孔の篠笛の分類表です。簡潔に説明するため詳細は略しています。

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2019.01.10追記

ここまで「洋楽調(ドレミ)」は、現在「篠笛」として扱ってきましたが、「外国の曲を演奏するために外国の調律の位置に孔をあけた横笛」を「篠笛」とは言えないのではないか、という議論が出てきました。
 例えば、インド音楽に合う位置に孔をあけた竹の横笛は「印楽調篠笛」とはならず、インドの民俗楽器である竹製横笛・バンスリそのものとなります。その他、世界各地に竹の横笛は存在し、12平均律の横笛だけを「篠笛」の範疇に入れるという例外を設けることは難しいのではないでしょうか。「洋楽調(ドレミ)」は、むしろ、竹製フルートと 呼んだ方が現実に近と思われます。

とは言え、篠笛の要素(装飾・漆塗り等)を残したいという製作者・奏者の気持ちが体現されている部分もあるので、今の段階では「洋楽調(ドレミ)」を「篠笛風洋楽調横笛」と呼ぶことにします。

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