祭の歴史的な背景については昨年のブログをご覧ください
→http://shinobue.blog.jp/archives/5601099.html
秩父夜祭は現行の笠鉾・屋台が登場する江戸期以前からの、秩父神社の姫神・妙見神と武甲山の男神・龍神との年に一度に逢瀬を祝う祭の世界観をベースに成立しています。写真は御旅所の亀の子石(玄武=北極星の象徴)。こちらのホゾに立てられる御幣が二神の依代となるかと思います^_^ 玄武ではなく贔屓では?というご指摘もFacebookで賜りましたm(_ _)m
武甲山と柞(ははそ)の杜・秩父神社(写真右下)。今宵は笠鉾・屋台が登場するはるか以前からの神話的世界も再現されます^_^
12日は宵宮。少し冷えて参りました。秩父祭を知らない人にも馴染みのある有名な秩父屋台囃子。軽快な締め太鼓に大太鼓が俊敏に打ち込まれ篠笛の音がほとばしります!屋台の内部で囃されるため囃子方の姿は見えません^_^ 篠笛の原点は祭の中の神賑(かみにぎわい)!
3日は本宮。畏れ多くも例祭式に参列させていただました。
例祭式の後、宮司家にての直会(なおらい)にも参らせていただきました。ネクタイ100回くらい練習しましたが、いけていますでしょうか…
今回の旅の目的の一つは、9月に基調講演をさせて頂いた「日本の祭シンポジウム」の資料を薗田稔宮司さまにお渡しして、ご批判を賜ること(こちらの資料の核をなす図は薗田先生の図を元に作成しております)。
もう一つの目的は、岸和田の河合さんに秩父祭の世界観を体感してもらいながら、一緒に祭談義をすること。
任務はほぼ完了!
夜はいよいよ神幸祭です!
御旅所に神幸列が参りました。続いて中近笠鉾が御旅所入り!ドン!という破裂音が身体に響く距離感で大きな花火が上がっています!秩父屋台囃子と花火の共演。篠笛の音も心地良く響いています^_^
秩父夜祭ベストショット。御旅所にて笠鉾・屋台と天空の花火。
千早振る秩父の宮のカミ遊び
華ひらひらと柞(ははそ)の彩り 〈玲月〉
神体山である武甲山と秩父神社の間にある御旅所での祭儀をもって祭は終局へと向かいました。祭の核には神事があり、祭の継承、共同体の活力更新という祭の本義を発揮するためには神事と神賑行事とのバランスが大切。秩父祭はそれらのバランスはもちろん、その徹底したハレっぱれ(秩序と混沌)が魅力です。
人々の意識がカミさまに向かう場面が神事、人々の意識がヒトとヒトとの交歓に向かう場面が神賑行事。神事は秘術性が高いものですが、それでも、それを「垣間見る機会」がなければ、その重要性が認識されません。その意味では神輿などの出る神幸祭は、例祭に比べて少し神賑的要素が加味された神事と言え、氏子が目に見えるわかりやすいカタチでカミさまを認識することができる機会となっています。
今回も薗田稔宮司さまとお話しするの機会を賜り、また、公私ともに信頼をおく岸和田の彫刻師・河合さんとともに岸和田祭をはじめ日本の文化、共同体の宗教としての神社神道などについて議論を深めることができました。とても有意義な旅となりました。秩父神社さま、お世話になった祭関係の皆さま、ありがとうございましたm(_ _)m
バナナはおやつに含まれますか?帰るまでが遠足です。
詰めが甘かったです。
仕方がないので同志社大学のカフェで本を読んどきます。
しかしアホにターボがかかっています。鍵くらい持って出