篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

2018年11月

11月7日は久保惣記念美術館(大阪府和泉市)特別展記念「日本の音・篠笛〜ほのかに聞こゆるもいとをかし」にて篠笛の演奏でした!多くの皆様にお越しいただくことができました^_^ 土佐派と住吉派の気品溢れる「やまと絵」の数々は必見!ご来場の皆さま、ありがとうございましたm(_ _)m

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先日、歌舞伎を代表とする三味線音楽の篠笛について福原流の福原寛さんに色々とご教授いただきましたm(_ _)m。三味線音楽では歌・三味線の音程に合わせて様々に笛を持ち替えます。三味線と相性の良い唄用(邦楽調)。こちら全て煤竹です!圧巻!能管もございます。ありがとうございました!

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福原寛さんのホームページ → こちら

毎年恒例の女竹の仕入れに参っております。香織さんが太さと長さを測って必要な節を選定し、僕がへっぴり腰で竹を切ります^_^ 数年寝かせて青みを抜いて後、こちらの竹が篠笛になります!
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写真は篠笛の材となる女竹。別名は河竹。水辺を好んで生えます。御所の清涼殿の向かって左側には河竹が植得られており、川に見立てた?細い御溝(みかわ)が引かれております^_^ 京都御所の栞に写真アリ → http://www.kunaicho.go.jp/event/kyotogosho/pdf/shiori15.pdf

昨年に引き続き今年もこの時季(11月2日)に、福沢諭吉先生ゆかりの中津(大分県)に参りました。中津祇園(七月に大坂のダンジリの系譜に連なる祇園車を曳く)のお二人と楽しい祭談義!神事と神賑は車の両輪!未来の祭を見据えて…とても深い話ができました!
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祭を神事と神賑(かみにぎわい)行事とにわけて捉えると、二次元の絵が三次元の立体になるかのごとく、祭の本質が鮮明に立ち上がって参ります。


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・「神事」〜 ヒトの意識が主としてカミに向いている場面

・「神賑行事」〜 カミの存在を前提としながらも、ヒトの意識が主としてヒト同士(氏子・崇敬者同士や見物人)に向いている場面

と定義します。

もちろん「神事」とも「神賑行事」とも判断しにくい場面もありますが、第一義的に、この基準で考えることは、多くの場合、有効に働きます。

今晩は「神事」と「神賑」をキーワードに、大坂から九州に伝播した「ダンジリ」、そして「共同体にとって祭とは何か?」をテーマに祭談義の予定です!

図は拙著『日本の祭と神賑』創元社の図に、先日行われた「日本の祭シンポジウム」のためにイベントの項目を書き加えたものです。その他の図表は以下のアドレスからダウンロードいただけます。よろしければご参考に^_^

→ http://shinobue.blog.jp/nippon-matsuri-symposium.pdf

祭は「神事」と「神賑行事」のバランスの上に成り立っています。祭の構造の〈核〉には「神事」があり、「神事」なくして祭の成立はあり得ませんが、「祭の〈核心〉は喜び楽しみを共有するための神賑(かみにぎわい)行事にある」との考えが固まってまいりました。

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