篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

2019年03月

本日はミナミのレンタル会議室で「岸和田こども篠笛教室」の卒業生有志の会によるプレゼン特訓「若竹塾」。およそ5年ぶりの再開…皆さんの成長にビックリ!将来の夢は、学校の先生、看護師、美容師、猟師、行政書士、アニメーターと様々。打ち上げでは恋愛ネタと黒歴史の暴露に巻き込まれました…今日はコテンパンにダメ出しをしましたが、良い経験になったと思います。とても楽しいひとときでした^_^

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20年来のお付き合いとなる大塚竹管楽器(獅子田)に参りました!

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篠笛を篠笛足らしめている大きな要素は、

① 遠音のさす透明な音色
② ピロピロと鼓膜に響く指打ち音

獅子田の篠笛の古典的な音には折に触れて立ち返るようにしています。もちろん、うちの「京師-みやこ-」も、この点は踏襲しています。

大塚さんの笛は、とにかく良くなります!

6月に東京・足立区で大塚さんの「茜」(六本調子・古典調)と「雲雀」(七本調子・邦楽調)の魅力を皆さんにお伝えするという大役を賜り、本日は、その笛選びに参りました。

僕の篠笛の音の原点は「獅子田」の笛のダンジリ囃子。

うちの「京師」も頑張らねばなりませんが、今回は「茜」と「雲雀」での奏楽です^_^


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北野天満宮での曲水の宴、森田桜5歳、童子役をなんとか務めることができました^_^ 途中、曲水に落ちかけた時は冷や汗ものでした…。白拍子の舞に続いて、神、帝、梅、恋、を題材に漢詩と和歌が詠まれ、菅原道真公の御神徳が偲ばれました。桜は棒を採って曲水に浮かぶ盃の誘導役です。今回は香織さんも大変だったと思います。お疲れ様でした。狂言師の茂山逸平さんの横に居るちっこいのが桜デス^_^ 北野天満宮さま、関係者の皆さま、良いご縁をありがとうございましたm(_ _)m
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北野天満宮の曲水の宴では、和歌と漢詩の力をあらためて実感しました。『古今和歌集』の仮名序に記されるように、和歌には天も地もカミもヒトをも動かす力があります。宇宙に出たくらいではニュータイプになれないような気がしました。どうやったら和歌を詠めるなるのか…義務教育に入れて欲しい。理屈抜きでの音の流れも大切だと感じました。

東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花

主なしとて春を忘るな

菅原道真公

桜には是非とも和歌を詠めるようになってもらいたい。今、通っているお謡のお稽古がその素地になるはずです。

桜が曲水に落ちかけた時に、思わず「さくちゃん!」と声が出てしまった桜の父が読める歌

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東風吹きてわらべ汀(みぎわ)にカン一発

桜も愛でし菅公が慈悲

玲月
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3月3日はご案内をいただいていた「第13回 和歌山県 民俗芸能祭」に参りました。和歌山県下の芸能の見聞が少なかったので色々と勉強になりました。獅子舞の数も多く、笛は地元の手作りが多いという印象があります。黒潮による温暖な気候のため(確か珊瑚もありました)節間の長い女竹が育つからかもしれません。時折、古座や勝浦辺りから笛の特注をいただきます。
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今回の解説にもありましたが、伊勢大神楽の影響を受けていると言われることがありますが、音曲に関しては、伊勢大神楽と共通する旋律にまだ出会ったことがございません。今日は、むしろ、椿大神社や伊奈冨神社などの四山の獅子舞に似たような雰囲気を感じた瞬間がありました。伊勢大神楽との共通点としては、聖獣である獅子が手に採物を採る採物舞を行ないます。

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獅子の舞衣(ユタン)の中に3人が入るパタンが多くびっくりしました。2人よりも派手な表現を可能とするためでしょう。

それにしても、2人立ちになった時の聖獣の獅子の動きの表現は本当に素晴らしいですね。こちらは演目の中でも頻度が高いこともあり伊勢大神楽よりもこなれていると感じました。

念仏踊り、盆踊り系の芸能も美しかったっです。

出演団体は以下の通りです。

・梅中傘踊り(紀美野町)
・亀の川念仏踊り(海南市)
・西岩代の獅子舞(みなべ町)
・野中の獅子舞(田辺市)
・高芝の獅子舞(那智勝浦町)

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個人的にはとても勉強になったのですが、2つだけ気になったこと。

まず、お客さんの人数が少なすぎます。おそらく出演者の関係者がほとんどではないでしょうか?
各演目の前にわかりやすい解説はあったのですが、これらを総括するような講演(歴史や課題など)を後半にくっつけて、より多くの皆様にお越しいただけるようにできるのではないかと感じました。

あとは、お馴染み篠笛ネタですが、篠笛にマイクはいりません。
ホールということもあり、歌に関しては、言葉が聞き取れないと意味がないので補助的に使うことは選択肢に入りますが、篠笛は、それ自体が拡声器みたいなものです。今日は、マイクの音が大き過ぎて耳が痛くなりました。

とは言え、味わい深い和歌山県内の芸能を楽しむことができて良かったです。

保育園もドレミのお遊戯ではなく、このような土着の芸能を少し範囲を広げて導入する(東北の芸能を関西で教えるとかではなく)ようなことが検討されても良いかと思っています。特に、継承が限界にきているような芸能の新たな避難措置にもなるかもしれません。地元の芸能は地元のものですので協議は必要ですが。

民俗芸能の太鼓の打ち方と創作太鼓の太鼓の打ち方について、少し思ったことがあるので、それは別記事でアップします。

毎年恒例の京都での奉納演奏・発表会のチラシが完成いたしました。皆さまお誘い合わせの上ぜひお越しくださいませm(_ _)m
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玲月流 篠笛 奉納演奏・発表会

篠笛で楽しむ 日本の音「篠楽会ーささらのかいー」

令和元年(2019)年5月19日(日)
・13:30 奉納演奏
・14:00 篠笛発表会
・15:30 お楽しみ演奏会

<場所> 御寺泉涌寺 別格本山 雲龍院

<入場料> 無料 (雲龍院拝観料 400円が必要です)
 

玲月流門下生と森田玲による奉納演奏会・発表会です。篠笛は日本古来の竹の横笛です。美しい日本庭園を背景に、日本古歌、わらべ歌、祭囃子、新作曲など、日本の音曲を奏でます。透明で瑞々しい篠笛の音色をお楽しみください

<お問い合わせ>
株式会社 篠笛文化研究社
電話 075(708)2614
E-mail info@shinobue.co.jp

チラシ(表・裏)
PDF→ 
http://shinobue.blog.jp/sasara-no-kai2019.pdf

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