篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

2019年07月

7月25日の午前は玉出の生根神社に参りました^_^ 平成24年に神社・氏子の皆さんの協力を得て取材をさせていただきましたm(_ _)m 元々は一張りの御迎提灯だったものが神賑化して、こんな立派なダイガク(台を舁く意か)となりました。
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上部は祇園祭も鉾車そのもの。かつての同様のダイガクは淀川河口域に近い大阪湾岸にあって、その伝承や形態から、京都の御霊会でカミ送りされた御霊が、こちらではカミ迎えされて産土神化したものと考えられます。かつてダイガクが出たほとんどの神社の御祭神が牛頭天王。

生根神社の御祭神は恵比寿神ですが、こちらは海の彼方というよりも淀川上流からやってきた神様だと解釈できます。それにしても迫力満点!

実は京都にも全く同じ構造の十二灯(じゅうにん)と呼ばれる御迎提灯が御霊系の神社の祭の宵宮に出てきます。

人形浄瑠璃や歌舞伎の「夏祭浪花鑑」では夏祭の演出で背景に登場。東京での公演の際は、ダイガクが出てきても馴染みがないので、確か江戸型山車の作り物が出ました。

御迎提灯の神賑化については拙著『日本の祭と神賑』創元社をご覧いただければ幸いですm(_ _)m

皆さま是非お参りください!

7月24日は祇園祭の後祭・山鉾巡行でした。
新町通りを上がって御池通りへ^_^
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約200年ぶりに山鉾巡行に列する鷹山。令和四年に曳山が完成予定とのこと。今年は唐櫃(確か八坂神社の御祭神名を記した掛軸)で!執念ですね^_^
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祇園祭は後祭の山鉾巡行。令和の景色に室町時代と同類の祭具。日本文化は意外としぶとい!思わず頑張れニッポンと叫びたくなる風景です。 祭は文化のタイムカプセル。山には「山のある山」と「山のない山」がございます。橋弁慶山は後者で「作り物を見せて見物人を楽しませる」ことが主目的。元々は作り物は毎年ネタが変わっていたと思われます。狂言「鬮罪人」では確か既に橋弁慶山のネタは固定化されていました^_^
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昭和41年に観光政策のため祇園祭の山鉾巡行が前祭に一本化され後祭の神賑行事がなくなってしまいました。その代わりに考案された神賑行事である花傘巡行が平成26年の後祭の山鉾巡行の復活後も行なわれています。創作太鼓、ワッショイ子供神輿、「年中行事絵巻」に描かれた馬長(うまおさ)〈朝廷や院が美しく着飾らせた小舎人童を整えた〉と思われるもの、「月次祭礼図屏風」(模本)に描かれている鵲(カササギ)鉾と鷺舞を復活させたと思われるもの、江戸から昭和にかけて神輿洗の時に出た祇園東の芸舞妓による仮装行列の囃子屋台を模したと思われるもの等が続きました^_^

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7月18日は名古屋にて講演です。東海地域の祭車についてはまだまだ勉強不足ですので、今回を機に勉強させていただきます。「神賑行事とは何か?ー祭を読み解く羅針盤ー」講師・森田玲(玲月流初代 篠笛奏者)。私は初回を担当。続く講座も魅力的です。皆さま是非!

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詳細 → 

https://www.dashi-aichi.jp/upload/news_languages/61529d94325efc97ebf3119618dcfd39.pdf

祇園祭の宵山7月16日(火)は「廣田紬・玄想庵」(東洞院仏光寺上ル)の屏風祭にて公演です。

本年は、伊勢型紙を再利用したイルミネーションで町家が彩られるとのことです。
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「町家の灯りと笛の音 ― 篠笛の演奏と夏祭のお話-」

https://gensouan.com/news/

森田玲(玲月流初代 篠笛奏者) 森田香織(玲月流 篠 笛奏者・笛師)

・第一回公演 18:30〜 

・第二回公演 20:00〜 (約30分間)

ライトアップされた町家の中庭を借景に、篠笛の演奏と、祇園祭をはじめとした夏祭の意義と歴史についてお話しさせていただきます。

提灯に彩られた山鉾を楽しむ宵山に、ふらっとお気軽にお立ち寄りくださいませ。

★7月14日は恒例の岩戸山での「天岩戸のカミあそび」、15日は童舞「こどもカミあそび」です。

詳細 → http://shinobue.blog.jp/archives/18267252.html

~和風ではなく真の和を求めて~
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篠笛 玲月流のプロモーション動画が公開されました!

玲月流初代 篠笛奏者・森田玲による篠笛の奏楽です。

玲月流の目指す「透明で清らかな音色」「鼓膜に響く華やかな指打ち音」を映像と音で再現。

撮影場所は京都の御寺泉涌寺別格本山・雲龍院と能舞台・松響閣です。

観世流能楽師の林宗一郎さんにもご協力いただきました。

「日本の音」をお楽しみ頂ければ嬉しいです!




・月(森田玲 作曲) 京師-みやこ-七本調子邦楽調(唄用)
・カミあそび(森田玲 作曲) 蜻蛉-あきつ-六本調子古典丁

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