これまで「日本のドレミの横笛は篠笛ではない」と申し上げて参りましたが、もう少しわかりやすくするために「日本のドレミの横笛は和楽器ではない」という説明に切り替えます。もちろん「最広義の和楽器」には含めることはできますが、それはミュージックショップで日本人が歌う洋楽ベースの曲も「邦楽」とし、オークラウド(尺八とフルートを融合させた珍品)を「和楽器」に含める時と同レベルでの議論となります。
79289469_2571552689603793_5655593964502253568_o
 

「西洋の文化背景を基礎とした理論を基にしながらも日本風であるならば和楽器である」という概念は「和楽器」という一般名詞に含めるべきではないでしょう。「和風楽器」ということは言えるかと思います。今ある日本文化も千数百年来の大陸からの影響を免れないといった話は次元が異なるので、ここではおいておきます。
 
「ドレミの横笛は篠笛ではない」という説明よりも「ドレミの横笛は和楽器ではない」と言った方が、他の和楽器に携わる方や、日本人一般に伝わりやすいかと思います。
 
因みに、お箏(コト)の調絃を変えてドレミの曲を演奏しても箏が和楽器であることに変わりはありません。調絃を日本十二律に戻すことができるからです。古典調の篠笛でドレミの曲を吹いても、古典調の篠笛が和楽器であることに変わりはありません。
 
楽器の命名や分類においては、その楽器でどのような曲を演奏するのかではなく、どのような思想・文化背景を基にその楽器が作られたのか、ということが基準になってくるのです。