京都新聞(2017.08.21)に拙著『日本の音 篠笛事始め』に関するインタビュー記事をご掲載いただきましたm(_ _)m。

篠笛にご興味を持たれた方、すでに篠笛を吹かれている方も是非!

書籍 > 篠笛文化研究社 → https://taminouta.stores.jp/items/5938b3baf22a5b1e64006b40
   > アマゾン → https://www.amazon.co.jp/dp/4990373243/
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篠笛本来の魅力を凝縮   (京都新聞 2017.08.21 朝刊)
京の演奏家が本出版 歴史たどり数字譜23曲を掲載
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京都市を拠点に篠笛の演奏や製作販売、調査研究をしている森田玲<あきら>さん(41)=左京区=が篠笛の魅力や基本をまとめた本「篠笛事始め」を出版した。清らかな音を響かせるこつをはじめ、童歌や祭り囃子など23曲の楽譜を掲載。一般的に明治以降に始まったとされる篠笛という呼称が、江戸時代には使われていたことを文献などをたどって確認するなど歴史も詳述している。

篠笛は女<め>竹と呼ばれる細い竹に穴を開けた横笛。各地の祭り囃子で育まれ、地域や時代によって長さや穴の数など形状も異なる。

森田さんは京都大在学中の2001年ごろ、母の実家のある大阪府岸和田市でだんじり囃子の篠笛が昔ほど響いていないと気付いた。理由を調べたところ、吹きやすさを求めて篠笛の内径が昔より2割ほど細くなっていたことを知り、本来の笛を扱う楽器店を岸和田で開いた。8年前には京都で店を構え、笛の演奏教室も開いている。

今回の本は「西洋の12平均律、いわゆるドレミの音を目指す篠笛が近年増える中、日本の音律に基づいた古典的な篠笛の魅力を掘り下げて提示したい」と企画。篠笛の源流となる笛の歴史をたどりつつ、笛の穴を指で押さえる「指打ち」がしやすい本来の篠笛の特長などを解説している。

楽譜もドレミに基づく五線譜ではなく、指の押さえ方などを表した昔ながらの数字譜を採用。祇園祭の「粽<ちまき>売りの歌」や京の景色を詠み込んだ手まり歌「四方<よも>の景色」、伊勢大神楽<だいかぐら>や岸和田のだんじり囃子などの楽譜を盛り込んだ。

指の使い方や息遣いは写真やイラストで解説し、「五線譜を読めなくても大丈夫。日本の音曲を篠笛で吹きたいという気持ちがあれば習得できる」と話す。

2700円。篠笛文化研究社 075(708)2614