毎年恒例の京都・雲龍院「お月見の会」での篠笛演奏、多くのお客様にご来場いただき楽しいひと時となりました。透明なお月様の光の下、秋の虫の音とともに心地良く笛を吹くことができました。皆様ありがとうございましたm(_ _)m。

一曲目と最後の曲は、篠笛の音の移ろい、遠音の音色をお聞きいただくために、歩きながら演奏する道楽としています。
雲龍院5
笛は篠笛いみじうをかし ほのかに聞こゆるもいとをかし


雲龍院2
雲龍院3
秋の虫の声とともに、お月様にまつわるお話をしながら、ゆったりと楽しい雰囲気となりました。

月(森田玲 作曲)
兎(わらべ歌)
カミあそび(森田玲 作曲)
←カミ様(お月様)に奉る神楽として
馬鹿囃子(伊勢大神楽)←皇室縁りのお寺に因んで
並足の笛(岸和田地車囃子)←八幡神に因んで
秋の音(森田玲 作曲)二重奏で


今年は10月4日が中秋(ほぼ満月)。お月さまもカミ様。月見団子は神饌にあたります。‪子供たちが自由に団子を盗る風俗(月見泥棒)は、お月さまが神饌を食したと解釈することができます。旧暦8月15日の中秋は八幡神系の神社では仏教系の祭、放生会が営まれました。その源流は宇佐神宮。生き物、命に感謝をする日。
雲龍院7
写真・森田玲『日本の祭と神賑』創元社

今年は10月4日が旧暦8月15日の中秋でしたが「満月度」は6日の方が高かったようです。→ https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/10-topics02.html (国立天文台)。

雲龍院6
雲龍院4
ご来場の皆さま、ありがとうございました!来年もお待ちしておりますm(_ _)m