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長い時間をかけてお客さんも納得の上で竹の篠笛・プラスチック製の篠笛の価値(値段)が適正価格に落ち着いています。それをクラウドファンディングや助成金によって大幅に下げる、さらには無料配布などという行為は「職人潰し」に他なりません。

篠笛の職人は現在だけではなく、何百年、あるいは千年単位で我が国にとって必要。しかし、そこまで儲かるものではないので、基本的には個人か家族経営になります。切磋琢磨しながらある程度の人数の笛師が共存している状態が健全でしょう。

職人の立場としては、お客さんに納得いただいた上で(そうでないと売れないので当然ではあるが)1円でも高く売れる笛を作る。それが励みにもなるし良い材料の確保にも繋がります。

笛吹きの立場としては、自身の演奏活動に不可欠な笛師のためにも篠笛の価値を少しでも上げる方向で努力したい。

「無料」や「激安」がすべて美しい訳ではありません。

出資する側も、今一度、それが、その立案者のための単なる売名行為なのか、本当に、その業界や地域のためになるものなのか、考えて欲しい・・・

最近いくつかのクラウドファンディングの事例を見て感じます。