篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: 「篠笛」の歴史・文化

9月1日(日)は東京は宮本卯之助商店さんへ!20年来のお付き合いとなる獅子田は大塚竹管楽器さんの篠笛のPRに参ります^_^ 私の演奏とともに大塚さんとの対談も!大塚さんの新ブランド「雲雀-ひばり-」邦楽調(唄用)の魅力を演奏と対談でお届け!詳細は追ってお知らせいたしますm(_ _)m。午前11時と午後14時の2回公演となるかと思います。皆さま是非!

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詳細 → 
https://www.miyamoto-unosuke.co.jp/company/blog/1520/

新しい元号は「令和」となりました。凛とした響きと品のある表記、そして何より『万葉集』を典拠とされたことに深い感動を覚えました。


西暦という機能的な紀年法ではない、日本独自の時を刻む元号。中国の古典ではない、日本の古典に拠る初の元号です。


『万葉集』に「大和の国は言霊の幸はふ国」とあります。元号の発表にこれだけの注目が集まり、その発表の瞬間に全身を駆け巡った「何か」。私の人生で、日本は「言霊の国」であることを今日ほど実感した日はございません


「令和」は『万葉集』にある「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す」からの引用とのこと。「梅」に、中国との関係性も生きていると感じました。


畏れ多くも、篠笛・玲月流と同じ「音」の「令月」です。『日本国語大辞典』第二版によるち「令月」は「すべての物事を行なうのによい月」とございます。また、「陰暦二月の異称」とも記されております(偶然ですが私の誕生日は新暦二月)。


普段『万葉集』を意識して生活している人はほとんどいないかと思いますが、今後は、日本国民全員が関心を持つことに間違いはありません。我々が、日本文化に目を向ける大きな大きな切っ掛けになることも間違いないでしょう。


「清らかな月の光を篠笛の音で表したい」という想いを込めて名付けた「玲月流」。


新しい元号の制定に喜びを感じるとともに、「令和」という時代に生きることができる誇りと責任といったものも噛みしめることになりそうです。


私は問いたいそれでもドレミの笛を吹きますか?


改元奉祝の演奏をドレミの笛で、というのは笑えない喜劇です。


玲月流初代 篠笛奏者

秘密結社 ドレミがなくても日本は幸せ 発起人

森田玲


玲の名前を付けてくれた父と母に深く感謝いたします。

20年来のお付き合いとなる大塚竹管楽器(獅子田)に参りました!

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篠笛を篠笛足らしめている大きな要素は、

① 遠音のさす透明な音色
② ピロピロと鼓膜に響く指打ち音

獅子田の篠笛の古典的な音には折に触れて立ち返るようにしています。もちろん、うちの「京師-みやこ-」も、この点は踏襲しています。

大塚さんの笛は、とにかく良くなります!

6月に東京・足立区で大塚さんの「茜」(六本調子・古典調)と「雲雀」(七本調子・邦楽調)の魅力を皆さんにお伝えするという大役を賜り、本日は、その笛選びに参りました。

僕の篠笛の音の原点は「獅子田」の笛のダンジリ囃子。

うちの「京師」も頑張らねばなりませんが、今回は「茜」と「雲雀」での奏楽です^_^

3月3日はご案内をいただいていた「第13回 和歌山県 民俗芸能祭」に参りました。和歌山県下の芸能の見聞が少なかったので色々と勉強になりました。獅子舞の数も多く、笛は地元の手作りが多いという印象があります。黒潮による温暖な気候のため(確か珊瑚もありました)節間の長い女竹が育つからかもしれません。時折、古座や勝浦辺りから笛の特注をいただきます。
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今回の解説にもありましたが、伊勢大神楽の影響を受けていると言われることがありますが、音曲に関しては、伊勢大神楽と共通する旋律にまだ出会ったことがございません。今日は、むしろ、椿大神社や伊奈冨神社などの四山の獅子舞に似たような雰囲気を感じた瞬間がありました。伊勢大神楽との共通点としては、聖獣である獅子が手に採物を採る採物舞を行ないます。

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獅子の舞衣(ユタン)の中に3人が入るパタンが多くびっくりしました。2人よりも派手な表現を可能とするためでしょう。

それにしても、2人立ちになった時の聖獣の獅子の動きの表現は本当に素晴らしいですね。こちらは演目の中でも頻度が高いこともあり伊勢大神楽よりもこなれていると感じました。

念仏踊り、盆踊り系の芸能も美しかったっです。

出演団体は以下の通りです。

・梅中傘踊り(紀美野町)
・亀の川念仏踊り(海南市)
・西岩代の獅子舞(みなべ町)
・野中の獅子舞(田辺市)
・高芝の獅子舞(那智勝浦町)

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個人的にはとても勉強になったのですが、2つだけ気になったこと。

まず、お客さんの人数が少なすぎます。おそらく出演者の関係者がほとんどではないでしょうか?
各演目の前にわかりやすい解説はあったのですが、これらを総括するような講演(歴史や課題など)を後半にくっつけて、より多くの皆様にお越しいただけるようにできるのではないかと感じました。

あとは、お馴染み篠笛ネタですが、篠笛にマイクはいりません。
ホールということもあり、歌に関しては、言葉が聞き取れないと意味がないので補助的に使うことは選択肢に入りますが、篠笛は、それ自体が拡声器みたいなものです。今日は、マイクの音が大き過ぎて耳が痛くなりました。

とは言え、味わい深い和歌山県内の芸能を楽しむことができて良かったです。

保育園もドレミのお遊戯ではなく、このような土着の芸能を少し範囲を広げて導入する(東北の芸能を関西で教えるとかではなく)ようなことが検討されても良いかと思っています。特に、継承が限界にきているような芸能の新たな避難措置にもなるかもしれません。地元の芸能は地元のものですので協議は必要ですが。

民俗芸能の太鼓の打ち方と創作太鼓の太鼓の打ち方について、少し思ったことがあるので、それは別記事でアップします。

日曜日に鼓屋で開催のワークショップ型交流会「笛と太鼓は恋人」大盛況でした!
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こんなに楽しかった企画は、これまでの篠笛人生を思い返しても中々思い浮かびません。
 
篠笛奏者の私が太鼓についても語り、太鼓奏者の植木くんが篠笛についても語る。この相乗効果は予想以上でした。
 
◆第一部◆️笛と太鼓のワークショップ
 
篠笛と太鼓のワークショップは2班に分かれての入れ替え制。初心者と経験者に分かれていただきました。
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皆さんご自身の笛をお持ちいただいておりましたが、多くはドレミの笛でしたので、また、銘が異なると息の込め方が多少違ってくるので、学校教材用プラスチック製篠笛「篠音-しののね-」でお稽古を開始!
 
初心者の方は、勢いで甲音(高い音)まで何とか到達!経験者の方は、一旦、今までの経験を横に置いていただいて、以下の二点を重点的に調整しました。
 
(1)左手の親指の位置
 
何かの舞台やネットを見てのことだと思いますが、ほとんどの方は左手の親指を大きく開いて笛を口に押し付けるようにして構えていました。「なぜ親指を開いているのですか?」という質問に対してその意義を答えられる人がいなかったので遠慮なく強制^_^
 
左手親指を広げすぎると、多用する左手人差指の指打ちの衝撃を受けることができません。笛は右手の小指と親指と唇の三点で軽く固定し、左手親指は、人差指の真下かわずかに歌口側へ配して下唇への笛の辺り具合の微調整に使います。この方法を経験していただきました。音量と響きが増しました\(^o^)/
 
(2)甲音(高音)
 
教本によっては、ホースの先を強く締める水の勢いが増すことに喩えて、口に力を入れて吹くという説明がなされていますが、これだと、音が固くなって、また、呂音(低音)に戻すことが難しくなります。玲月流では、裏声を出す感覚で、喉の中での音を響かせる位置を変えることによって甲音を出します。これを体感していただきました。こちらの方法も初めての方がほとんどで、喜んでいただけたようです^_^
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太鼓のワークショップは、手数ではなく、一音一音を大切にする打ち方を体験されたとのこと。笛も太鼓も音色が第一です。
 
◆第二部◆演奏と講演・座談会
 
植木くんの太鼓と合わせたのは十ヶ月振り。リハなしでの演奏は緊張感が半端でなかったですが、やはり植木君の太鼓との演奏は楽しいです。笛の音が独奏の時以上にほとばしりました。
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僕が作曲した「序の笛」「カミあそび」「月に桜」を演奏。うちの門下生の皆さんも、僕が太鼓と一緒に演奏することころを見たことがない人も沢山いたので、喜んでもらえたようです。
 
要所で「伊勢大神楽」の「馬鹿囃子」などの古典曲も吹きました。
 
講演の部では、植木くんは太鼓の種類について、熱弁。僕が篠笛の分類について。特に、太鼓グループでドレミの笛を持っていらっしゃる方が多く、また、ドレミの笛を間違って「唄用」と思っている人も沢山いましたので、除霊の祝詞を奏上!以下の分類表をお配りいたしました!
 
続いて、各地の祭の写真を写しながら、笛や太鼓、祭の在り方について、二人で弾丸のようなトークを繰り広げ、お客さんから、嵐のような返しがあって、大盛り上がり!会場一体火の玉となりました!
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ここまで13時から17時50分までほぼ5時間ぶっ通し。
  
まだまだ終わりません。
 
◆第三部◆茶話会
 
茶話会と銘打った第三部は18時から21時まで3時間。ご参加の皆さんからの質問が矢継ぎ早にあって、飛んできた矢を受け取ってはリボンを結びつけて射返すという高等テクニックを駆使して、笑いあり、涙ありの充実した時間を共有することができました^_^
 
本当に楽しく有意義な会でした!
 
全体を通し、篠笛にしろ太鼓にしろ、笛と太鼓を一旦おいて、あるいは、それを手にする前に議論すべきことがまったくなされていないという現実を再確認することになりました。篠笛も和太鼓も世界の中で日本だけにしかない民族楽器なのですから、それらが育まれた日本の文化を前提として、笛と太鼓に携わりたいものです。その方が、喜びも格別ですし、また、そうでないと、次の世代には先人たちの蓄積は何も伝わりません。
 
もったいない!
 
何でも入り口が大切。道を間違えると、到達すべき頂には絶対にたどり着きません。先達の責任は重大です。
 
我々二人も多くのことを学んだ一日でした。
 
ご参加の皆さん、お手伝いいただいた皆さん、本当にありがとうごあいました。
 
「笛と太鼓は恋人」第二段やります!
 
笛と太鼓の交換日記も続きます!
 

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