篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: 「篠笛」の歴史・文化

これまで「日本のドレミの横笛は篠笛ではない」と申し上げて参りましたが、もう少しわかりやすくするために「日本のドレミの横笛は和楽器ではない」という説明に切り替えます。もちろん「最広義の和楽器」には含めることはできますが、それはミュージックショップで日本人が歌う洋楽ベースの曲も「邦楽」とし、オークラウド(尺八とフルートを融合させた珍品)を「和楽器」に含める時と同レベルでの議論となります。
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「西洋の文化背景を基礎とした理論を基にしながらも日本風であるならば和楽器である」という概念は「和楽器」という一般名詞に含めるべきではないでしょう。「和風楽器」ということは言えるかと思います。今ある日本文化も千数百年来の大陸からの影響を免れないといった話は次元が異なるので、ここではおいておきます。
 
「ドレミの横笛は篠笛ではない」という説明よりも「ドレミの横笛は和楽器ではない」と言った方が、他の和楽器に携わる方や、日本人一般に伝わりやすいかと思います。
 
因みに、お箏(コト)の調絃を変えてドレミの曲を演奏しても箏が和楽器であることに変わりはありません。調絃を日本十二律に戻すことができるからです。古典調の篠笛でドレミの曲を吹いても、古典調の篠笛が和楽器であることに変わりはありません。
 
楽器の命名や分類においては、その楽器でどのような曲を演奏するのかではなく、どのような思想・文化背景を基にその楽器が作られたのか、ということが基準になってくるのです。

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佛教大学・大学院・文学研究科・歴史学専攻(一般修士課程)に合格させていただきまし
た。篠笛や祭など日本文化に関わる実践・研究を行なっている私ですが、京都大学では農学部・森林科学科で、入試の際はバリバリの理系でした。日本史・世界史の知識は中学生レベルで止まっており(というか忘れています)、これで篠笛や日本文化を語ろうというのですから笑止千万・・・ということもあって、歴史学と民俗学の基礎を学びたいと思い受験いたしました。昨年の「日本の祭シンポジウム」で、佛教大学の八木透先生とご一緒させていただき、その後、有意義な祭談義を行なうことができたことも、少なからず今回の受験の動機に影響を及ぼしております。

昨年までは東京に出て音楽学で篠笛の楽器研究を、と考えていたのですが、令和三年に「地車(だんじり)」関係の本の出版が決まったことで、京都から離れることができなくなり、それならば「神賑(かみにぎわい)」の研究をまずは進めようと思い立ちました。

今回の受験、そもそもドラクエのダーマの神殿の存在を知らなかったら、この選択肢はなかったと思います。ダーマの神殿は世界で唯一「転職」が可能なスポットで、重要なことは、それまでに身に付けたスキルが転職後(物理攻撃・魔法など)も継承されるという点です(ただしヒットポイントとマジックポイントは半減)。

専門科目(日本史)と英語の勉強は結構大変でした。この3ヶ月、1日6時間は勉強したと思います。おそらく大学の学部入試で日本史・英語があったと思われ、学部の4年間、関連科目で学んだ皆さんにとっては、そこまで難しい問題ではなかったかと思いますが、完全理系の43歳のオッサンには、かなりキツかったです(笑)。

これから、これまで得た知識や経験を活かしつつ、はやく「文系的な経験値」を積み重ね、より深く、わかりやすく、鋭い切り口で、「日本音楽・篠笛」「祭・神賑・だんじり」などの「歴史と今」を捉え、「未来への道標」を記していくことができればと思っております

令和元年十月朔日 阿波国・橘浦にて 玲月流初代 篠笛奏者 森田玲

9月1日(日)は東京は宮本卯之助商店さんへ!20年来のお付き合いとなる獅子田は大塚竹管楽器さんの篠笛のPRに参ります^_^ 私の演奏とともに大塚さんとの対談も!大塚さんの新ブランド「雲雀-ひばり-」邦楽調(唄用)の魅力を演奏と対談でお届け!詳細は追ってお知らせいたしますm(_ _)m。午前11時と午後14時の2回公演となるかと思います。皆さま是非!

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詳細 → 
https://www.miyamoto-unosuke.co.jp/company/blog/1520/

新しい元号は「令和」となりました。凛とした響きと品のある表記、そして何より『万葉集』を典拠とされたことに深い感動を覚えました。


西暦という機能的な紀年法ではない、日本独自の時を刻む元号。中国の古典ではない、日本の古典に拠る初の元号です。


『万葉集』に「大和の国は言霊の幸はふ国」とあります。元号の発表にこれだけの注目が集まり、その発表の瞬間に全身を駆け巡った「何か」。私の人生で、日本は「言霊の国」であることを今日ほど実感した日はございません


「令和」は『万葉集』にある「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す」からの引用とのこと。「梅」に、中国との関係性も生きていると感じました。


畏れ多くも、篠笛・玲月流と同じ「音」の「令月」です。『日本国語大辞典』第二版によるち「令月」は「すべての物事を行なうのによい月」とございます。また、「陰暦二月の異称」とも記されております(偶然ですが私の誕生日は新暦二月)。


普段『万葉集』を意識して生活している人はほとんどいないかと思いますが、今後は、日本国民全員が関心を持つことに間違いはありません。我々が、日本文化に目を向ける大きな大きな切っ掛けになることも間違いないでしょう。


「清らかな月の光を篠笛の音で表したい」という想いを込めて名付けた「玲月流」。


新しい元号の制定に喜びを感じるとともに、「令和」という時代に生きることができる誇りと責任といったものも噛みしめることになりそうです。


私は問いたいそれでもドレミの笛を吹きますか?


改元奉祝の演奏をドレミの笛で、というのは笑えない喜劇です。


玲月流初代 篠笛奏者

秘密結社 ドレミがなくても日本は幸せ 発起人

森田玲


玲の名前を付けてくれた父と母に深く感謝いたします。

20年来のお付き合いとなる大塚竹管楽器(獅子田)に参りました!

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篠笛を篠笛足らしめている大きな要素は、

① 遠音のさす透明な音色
② ピロピロと鼓膜に響く指打ち音

獅子田の篠笛の古典的な音には折に触れて立ち返るようにしています。もちろん、うちの「京師-みやこ-」も、この点は踏襲しています。

大塚さんの笛は、とにかく良くなります!

6月に東京・足立区で大塚さんの「茜」(六本調子・古典調)と「雲雀」(七本調子・邦楽調)の魅力を皆さんにお伝えするという大役を賜り、本日は、その笛選びに参りました。

僕の篠笛の音の原点は「獅子田」の笛のダンジリ囃子。

うちの「京師」も頑張らねばなりませんが、今回は「茜」と「雲雀」での奏楽です^_^

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