写真左:京師<みやこ>(森田香織)七本調子邦楽調(唄用)
写真右:蜻蛉<あきつ>(山田藍山)六本調子古典調
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日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.
20年来のお付き合いとなる大塚竹管楽器(獅子田)に参りました!
篠笛を篠笛足らしめている大きな要素は、
① 遠音のさす透明な音色
② ピロピロと鼓膜に響く指打ち音
獅子田の篠笛の古典的な音には折に触れて立ち返るようにしています。もちろん、うちの「京師-みやこ-」も、この点は踏襲しています。
大塚さんの笛は、とにかく良くなります!
6月に東京・足立区で大塚さんの「茜」(六本調子・古典調)と「雲雀」(七本調子・邦楽調)の魅力を皆さんにお伝えするという大役を賜り、本日は、その笛選びに参りました。
僕の篠笛の音の原点は「獅子田」の笛のダンジリ囃子。
うちの「京師」も頑張らねばなりませんが、今回は「茜」と「雲雀」での奏楽です^_^
今日は忠岡小学校にて篠笛の演奏とお話。
忠岡の昔話も盛り込んでというリクエストがございましたので、
・大津川には竹林(たぶん篠笛の材料である女竹)があって、竹藪を切って道を通し秘密基地を作った。
・おじいちゃん、おばあちゃんの時代には伊勢大神楽の獅子舞が来ていた。
・地車のルーツは船。
といった話をしながら「だんじりの笛」「わらべ歌」「伊勢大神楽」「桜」などを演奏。
小学校に来ると当時の記憶が蘇るもので、六年間で牛乳を飲んだのは一本だけという意味のない記憶も披露しました^_^
僕は鉄棒の逆上がりができませんでしたが、意外にも、できない子供たちが多く嬉しく?なりました。
午前中は五年生、午後は六年生、お昼休みは低学年の子供たちを中心に、子供たちの反応も良く、おおいに盛り上がりました!
楽しい一日となりました。
またお会いしましょう!
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会場は図書館でした。演奏前に平凡社の『世界大百科事典』第一版で「篠笛」を検索するワシ!挿絵入りで発見!第二版には今もお世話になっています。小学生の頃、読破した本はゼロ冊(漫画を除く)…人生最大のミスの一つですm(_ _)m 小学生諸君!本は読みましょう^_^
僕が20年前に大学を中退して笛屋をはじめたのは、この旋律を復活させるためでした!岸和田祭だんじり囃子の笛の基本旋律です。当時は標準より極めて細い篠笛が流行していました。極細管は低い音を大きな音で吹こうとすると、息が溢れて音が裏返ってしまいます。そのため、低い音から始まるこの一連の旋律が吹かれなくなってしまい、結果、岸和田だんじり囃子の基本旋律は、数年で祭から姿を消してしまいました。
動画は、最も基本的な旋律で、かつてはどの町でも吹かれていたものです(細い節回しは町や個人で異なります)。吹き手の骨格によって、多少、笛の持ち方は異なりますが、以下の点を参考にして、自分なりに工夫してみてください。
・左手は指の腹(指紋のあるところ)
・右手は伸ばす
・左手の親指は笛の下(人差指の連打を受けるため)
・右手の小指と親指で笛を挟み込んで固定する
・右手の薬指は笛の下に入れない方が他の指が動きやすい