篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: 日本の祭(神事と神賑行事)と文化


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北野天満宮での曲水の宴、森田桜5歳、童子役をなんとか務めることができました^_^ 途中、曲水に落ちかけた時は冷や汗ものでした…。白拍子の舞に続いて、神、帝、梅、恋、を題材に漢詩と和歌が詠まれ、菅原道真公の御神徳が偲ばれました。桜は棒を採って曲水に浮かぶ盃の誘導役です。今回は香織さんも大変だったと思います。お疲れ様でした。狂言師の茂山逸平さんの横に居るちっこいのが桜デス^_^ 北野天満宮さま、関係者の皆さま、良いご縁をありがとうございましたm(_ _)m
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北野天満宮の曲水の宴では、和歌と漢詩の力をあらためて実感しました。『古今和歌集』の仮名序に記されるように、和歌には天も地もカミもヒトをも動かす力があります。宇宙に出たくらいではニュータイプになれないような気がしました。どうやったら和歌を詠めるなるのか…義務教育に入れて欲しい。理屈抜きでの音の流れも大切だと感じました。

東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花

主なしとて春を忘るな

菅原道真公

桜には是非とも和歌を詠めるようになってもらいたい。今、通っているお謡のお稽古がその素地になるはずです。

桜が曲水に落ちかけた時に、思わず「さくちゃん!」と声が出てしまった桜の父が読める歌

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東風吹きてわらべ汀(みぎわ)にカン一発

桜も愛でし菅公が慈悲

玲月
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3月3日はご案内をいただいていた「第13回 和歌山県 民俗芸能祭」に参りました。和歌山県下の芸能の見聞が少なかったので色々と勉強になりました。獅子舞の数も多く、笛は地元の手作りが多いという印象があります。黒潮による温暖な気候のため(確か珊瑚もありました)節間の長い女竹が育つからかもしれません。時折、古座や勝浦辺りから笛の特注をいただきます。
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今回の解説にもありましたが、伊勢大神楽の影響を受けていると言われることがありますが、音曲に関しては、伊勢大神楽と共通する旋律にまだ出会ったことがございません。今日は、むしろ、椿大神社や伊奈冨神社などの四山の獅子舞に似たような雰囲気を感じた瞬間がありました。伊勢大神楽との共通点としては、聖獣である獅子が手に採物を採る採物舞を行ないます。

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獅子の舞衣(ユタン)の中に3人が入るパタンが多くびっくりしました。2人よりも派手な表現を可能とするためでしょう。

それにしても、2人立ちになった時の聖獣の獅子の動きの表現は本当に素晴らしいですね。こちらは演目の中でも頻度が高いこともあり伊勢大神楽よりもこなれていると感じました。

念仏踊り、盆踊り系の芸能も美しかったっです。

出演団体は以下の通りです。

・梅中傘踊り(紀美野町)
・亀の川念仏踊り(海南市)
・西岩代の獅子舞(みなべ町)
・野中の獅子舞(田辺市)
・高芝の獅子舞(那智勝浦町)

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個人的にはとても勉強になったのですが、2つだけ気になったこと。

まず、お客さんの人数が少なすぎます。おそらく出演者の関係者がほとんどではないでしょうか?
各演目の前にわかりやすい解説はあったのですが、これらを総括するような講演(歴史や課題など)を後半にくっつけて、より多くの皆様にお越しいただけるようにできるのではないかと感じました。

あとは、お馴染み篠笛ネタですが、篠笛にマイクはいりません。
ホールということもあり、歌に関しては、言葉が聞き取れないと意味がないので補助的に使うことは選択肢に入りますが、篠笛は、それ自体が拡声器みたいなものです。今日は、マイクの音が大き過ぎて耳が痛くなりました。

とは言え、味わい深い和歌山県内の芸能を楽しむことができて良かったです。

保育園もドレミのお遊戯ではなく、このような土着の芸能を少し範囲を広げて導入する(東北の芸能を関西で教えるとかではなく)ようなことが検討されても良いかと思っています。特に、継承が限界にきているような芸能の新たな避難措置にもなるかもしれません。地元の芸能は地元のものですので協議は必要ですが。

民俗芸能の太鼓の打ち方と創作太鼓の太鼓の打ち方について、少し思ったことがあるので、それは別記事でアップします。

6月1日(土)は岸和田にて開催の「彫物ひねもす博覧会」で彫師の河合申仁さんと写真家の平田雅路さんとご一緒させていただきます。

ひね博・宣伝画像

今回の私の役割は「彫物ひねもす博覧会」の主役である太鼓台と地車の両方を、少しだけ学術的な立場から繋ぐこと。
 
「ひね博」の詳細はこちら → https://kishiwada1.wixsite.com/kishiwada-awaji/forum/

 
今回の「ひねもす」という言葉には「一日だけだけれども一日中」という意味が込められております。


切り口は以下の三つです。

(1)太鼓台のルーツは神輿の触れ太鼓。

(2)地車のルーツは江戸時代の豪華絢爛の川御座船(かわござぶね)。

(3)淡路の太鼓台は「だんじり」と呼ばれます。岸和田の地車も「だんじり」。姿も来歴もまったく異なる両者がなぜ同じ「だんじり」と呼ばれるのか。

(3)の謎を解く鍵は、太鼓台と地車が持っていた、地域によっては今も残っている、共通する役割の中にありました。当日の講演では、先行研究の成果を援用しながら、太鼓台と地車のルーツ、そして、「だんじりの語源」に迫って、より淡路と岸和田との距離を縮めることができればと思っています。

嘉永三年(1850)の『皇都午睡』には、大坂の太鼓台の担ぎ歌として「近江に石山秋の月、月に村雲花に風、風の便りを田舎から、唐をかくせし淡路島・・・」と記されています。

布団太鼓では今でもよく歌われる尻取歌の原曲で、40年ほど前には、岸和田でも夜になるとこの類の歌が聞かれました。

大阪湾岸に住む人々にとって、そして、岸の海(きしのわだうみ)住む岸和田の人々にとって、淡路島は日常の風景でした。その逆もまた然りと言えるでしょう。

現在では、岸和田と淡路を行き来するためには、大阪湾岸をぐるっと回って明石海峡大橋を渡らねばなりませんが、海路の往来が一般であった頃は、岸和田と淡路の距離は今よりももっと近いものであったはずです。

今回の企画を通して、岸和田の彫刻のルーツの一つである淡路彫の魅力がより広く知られることになることを願うとともに、岸和田と淡路との親交が深まれば嬉しく存じます。

思い起こせば、幼少の頃、いつも見ていた彫刻は、土呂幕にド迫力に展開されていた「天岩戸開き」でした。私はその時から40年の彫物ファンです。今回の河合申仁氏の新作は、淡路島、そして、新元号にちなんだ「国生み」とお聞きしております。私の彫刻体験の原点である天岩戸開きの全段にあたる日本神話です。個人的にも完成がとても楽しみです。

また、その国生みを行ったイザナギノミコト・イザナミノミコトが祀られる淡路島の風景、そして、そこで育まれた淡路彫の魅力を平田雅路氏の写真とお話から知ることができることも、もう一つの楽しみです。

彫刻に関する知識に乏しい私ですが、この度は図らずも太鼓台と地車の発達史、だんじりの語源について語ることで、会の末席に加えていただけることが叶いました。

だんじり彫刻の魅力を、少し離れた立場からではありますが、ご来場の皆様にお伝えするお手伝いができれば幸いです。

3月9日(土)北野天満宮の「曲水の宴」にて森田桜(5歳)が童子役を賜りご奉仕させていただくこととなりました。曲水を流れる盃をツンツンと突いて誘導するという大役です。

皆さまお誘い合せの上、ご参拝頂ければ嬉しく存じます m(_ _)m

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拝観のご案内 → http://kitanotenmangu.or.jp/info/news/

今年度に引き続き来年度も弘道館での講座が決定いたしました。
弘道館講座チラシ(第二期)




★ 2018年度の最終回は3月17日(日)「祭は誰のものか?」です。

http://shinobue.blog.jp/archives/9057882.html

弘道館は急激に姿を消しつつある京町家を保存し、その景観や文化を守ろうとする有志の皆さんによって運営されております。講座にご参加いただくことが、その保存活動に繋がります!

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日本祭と神賑(かみにぎわい)ー全6回ー
京都・摂河泉の祭具から読み解く祈りのかたち
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※1回ごとの受講でもお楽しみ頂けます!

受講料 2000円
会場 有斐斎 弘道館
時間  11時~12時半

★お申し込み → こちら

講師  森田玲(もりた あきら)
    玲月流初代・篠笛奏者/京都市芸術文化特別奨励者
      『日本の祭と神賑』創元社/『日本の音 篠笛事始め』

チラシPDF
→ http://shinobue.blog.jp/ko-do-kan-02.pdf


◆ 神輿・山鉾・だんじり(地車・太鼓台)・お迎え提灯・獅子舞などの祭具・芸能の発達史から、祭の過去・現在・未来について考えます!

◆ 本講座では、祭を「神事」「神賑行事」という二つの局面に分けて話を進めます。

◆ 「祭」の中で、ヒトの意識がカミ様に向いている場面が「神事」。ヒトの意識がヒト(氏子同士や見物人)に向いている場面が「神賑行事」です。

◆ 祭の目的は? 祭の役割は? 祭は誰のものか?

<2019>

4/21(日)   神賑行事とは何か? -祭を読み解く羅針盤-

6/16(日)   神輿と御迎提灯 -カミの道行きとカミ迎えの灯-

8/18(日)   鉾と山と曳車  -カミの道行きとカミ迎えの灯-

10/20(日)   地車と太鼓台 -ダンジリの語源とルーツに迫る-

12/15(日)   獅子舞 -唐獅子の来歴と伊勢大神楽-

<2020>

2/16(日)   心で読み解く日本三大祭 -祇園祭・天神祭・天下祭-

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