「彫物ひねもす博覧会」大盛況のうちに幕を閉じました。ご来場の皆様、ご協力、後協賛いただいた皆様、本当にありがとうございました。
全体の監修は河合さん、写真は平田さんが担当で、展覧会当日の内容については、お二人に任せることにして、私の役割は、彫刻が施される主体である「祭」そのもの、そして「地車」と「太鼓台」の歴史文化について語ることでした。そして「ひね博」を一過性のイベントに終わらせないため、主催者自身も含めて、後から何度も復習ができるように『図説だんじり彫刻の魅力』を完成させること。
書籍は、非常に完成度の高いものになったと自負しております。特に、彫刻に関わる部分の文章を、私一人の執筆ではなく、彫刻のことを一番熟知している河合さん、多くの彫刻を見聞している平田さんの意見を存分に採り入れ、さらに何人もの眼で厳しく推敲を重ねました。とりわけ、当事者である彫師さんの声を反映できたことは、大きな強みであると思います。解説は彫物の場面の難解な歴史解説ではなく、見所はどこか、そのような工夫がなされているかなど「鑑賞の手引き」を強く意識しました。
(『図説だんじり彫刻の魅力』→ https://kishiwada1.wixsite.com/kishiwada-awaji/forum/tu-shuo-danziridiao-ke-nomei-li )