篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: 日本の祭(神事と神賑行事)と文化

弘道館講座「心で読み解く京の祭と神賑(かみにぎわい)」

篠笛奏者・森田玲が祭を語ります!

次回は10月14日(日)11時から!
「祭の春夏秋冬ー祈りと鎮魂ー」
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<当日の予定>

一、四季の区分

二、春季の祭
   ・年神祭
   ・豊作祈願祭
   ・鎮花祭

三、夏季の祭
   ・農村域の農耕儀礼
   ・都市域の御霊会

四、秋季の祭
   ・収穫直前の豊作祈願祭
   ・放生会
   ・収穫感謝祭

五、冬季の祭
   ・収穫感謝祭
   ・冬至に関連する祭
   ・一年の節目の祭(大祓など)

六、祭と改暦


多くの方にご参加いただいておりますm(_ _)m 単発でのご参加も大歓迎です!皆さま是非!

お申し込み → https://kodo-kan.com/classes/kyonomatsuritokaminigiwai/

全6回の詳細 →  http://shinobue.blog.jp/archives/9057882.html

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岸和田祭、雨が心配されましたが河合さんの彫った照照坊主のお陰で見事に晴れました!最終日は国立民族学博物館・研究員の神野さんをご案内して地車(だんじり)を見物。夜は皆んなで提灯に彩られた地車と一緒にお酒を飲みながら(僕はお茶け)。桜は小屋まで綱を離さず大きな声でソーリャーの掛声!今年も中町の皆さんに大変お世話になりましたm(_ _)m。
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客人をご案内するため何かテキストをと思って、実家の倉庫から『地車名所独案内(じぐるまめいしょひとりあんない)』を引っ張り出してきました。奥付を見ると平成18年9月15日の発行。この本を執筆したのは今から12年前、私はまだ30歳でした^_^ 地車のルーツは船というところまでは至ってませんが、岸和田祭の神賑の起源は五穀豊穣ではなく疫病退散の夏祭であることは明記できていました(一安心)。
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以下は森田玲『日本の祭と神賑』創元社からの抜粋。岸和田祭の概要です。
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宮一番・宮本町の岸城神社への宮入

今年も楽しい岸和田祭となりました。


岸和田祭 上町の宮入 独特の宮入囃子・七五三



岸和田祭 枡形(S字)での二段階のヤリマワシ



岸和田祭 宮本町 駅前商店街 ヤリマワシ

至学館大学公開講座 第6回「日本の祭シンポジウム」とても意義深く楽しい会となりました!

第6回 日本の祭シンポジウム

○第一部 『日本の祭と神賑』
講師 森田 玲氏(玲月流初代篠笛奏者)

○第二部 パネルディスカッション『祭の学生参加』

八木透氏(佛教大学歴史学部教授)/ 鈴木泰輔氏(岐阜県立吉城高校キャリア推進部長)

コーディネーター 石田芳弘(伊達コミュニケーション研究所所長)
主催 学校法人至学館 伊達コミュニケーション研究所/あいち山車まつり日本一協議会
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第一部は私の講演。「日本の祭と神賑~祭を読み解く羅針盤」と題して、「神賑」をキーワードに、祭の過去、現在、未来につてい議論するための基本知識や概念を共有いたしました。
当日の配布資料はこちら→PDF
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冒頭で、伊勢大神楽の「馬鹿囃子」と私が作曲した「月に霞」を篠笛で奏楽。

この日は9月15日で八幡さんの縁日でしたので、放生会(ほうじょうえ)の話を枕に講演をスタート!
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簡単に私の自己紹介。4才の私です(左)

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私は「大町」(岸和田市久米田)<夜疑神社氏子>の祭、地車(だんじり)で育ちました。岸和田の北町(岸城神社氏子)で明治期に新調されたものです(現在は奈良県の大和高田)。「大町」は母の実家。私は隣町の忠岡に生まれましたが、母のアイデンティティは「大町」。そのため、住まい、学校など属する共同体は「忠岡」で、祭は「大町」というややこしい環境で育つことになり、ここに、私の苦悩の人生が始まりました。
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01だんじり

「大町」のメインの彫刻は天岩戸開き。アメノウズメノミコトの神楽で笛を吹いています。
幼少期にこの彫者との出会ったことが私が笛吹きになる遠因となります。
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私が笛屋を始めるきっかけとなった、岸和田型地車文化圏における極細の篠笛について少々・・・
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04極細管


以上が枕。ここからが本論。

05カミとマツリ

日本人にとってカミとは何か?祭の基本構造をお話しました。
06祭の三部構成
日本の祭は、大切な客人を迎えるかたちと同じ。
カミ迎え・カミ祀り・カミ送りの三部構成が基本。
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産土神社のカミ以外でも祭の三部構成がみられます。
08神事と神賑行事
祭は「神事」と「神賑行事」の二つの局面から成り立っています。
これが今回、一番お伝えしたかったこと。
09祭の基本構造

祭の「三部構成」と「二局面」を合わせると、このような図になります。次に、カミ様の動きに注目して神事の重要性と大切さをお話しました。
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カミの道行(神幸祭)は、
ミアレ型・ミソギ型・オイデ型の三種類に大別することができます。
11神輿
多くの神幸祭で用いられる神輿。神輿の種類と来歴の概要をお話しました。

次に、共同体における祭の機能・役割について。

薗田稔先生の図に私の考えを加えて例示しました(夏に、この図に間違いないか秩父神社に参って確認しました)。
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そして、第二部のパネルディスカッションにつなげるべく、担い手の属性に注目しつつ、祭を
「氏地活力更新型」「祭文化継承型」の二つに大別し、未来の祭の在り方を議論するための素材を提供しました。
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13氏地活力更新方法
14担い手変遷
こちらの図の詳細についてはこちらをご覧ください→PDF

そして、最後は、本の宣伝(笑)


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少し駆け足でしたが、会場の皆さんの反応も良く、まずまずの出来だったかと思います。

休憩を挟んで・・・


第二部は、石田芳弘(至学館大学・伊達コミュニティーセンター所長)氏、八木透氏(佛教大学教授)、鈴木泰輔氏(岐阜県立吉城高校キャリア推進部長)によるパネルディスカッション

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私が第一部で述べた「神事と神賑行事」「氏地(+有縁地)」「隣接地」「無縁地」といった祭のモデル引用しながら議論いただくことができました。

石田氏は、これまでも含め、六回のシンポジウムを取りまとめてきた手腕を発揮し見事な進行をなされていました。八木先生は、祇園祭の綾傘鉾における佛教大学の学生参加(単位あり)の事例を紹介。卒業後も祭との繋がりを保ちたい人たちが「青年会」を結成し、「準氏子的」な立場で祭を支えているようです。私の述べる「無縁地」の人々をいかにして、「隣接地」、あるいは「氏地」の人々に近付けるかという試みを実践されています。

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八木先生のご著書は幾つも拝見していましたので、今回は意見交換ができて良かったです(近日中に京都でお会いすることになりました)。

鈴木先生は、高校生の飛騨古川祭への参加について。

現行の学校での進路指導は、やればやるほど地優秀な人材を地元から県外に放出してしまっているのではないか?そんな疑問から、高校が地元に目を向けるきっかけとして意義のある取り組みだとの発言があったと思います。高校生の発言もございました。その中で印象的だったのが、友人の一人が県外の大学へ進学予定だったのが、高校で初めて知った祭の喜び、この祭と関わっていきたいとの想いで、近くの大学に進路を変更したとのこと。とても素晴らしい事例でした。


こちらの祭に限らないのですが、子供は(幼児期からなら間違いなく)祭の魅力に憑り付かれますが、それでいて地元に仕事がなければ大問題です。子供たちが地元で幸せな生活を営むことができる地盤を築く、これは大人の責任だと痛感しました。
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そして、ここまでの議論では「無縁地」からの祭の参加者が、果たして持続的に「氏子」的な役割を果し得るのかどうか・・・という話の展開でしたが、もしそれが無理な場合であったとしても意義があるという、谷岡郁子(至学館大学学長)氏の発言が印象的でした。


たとえ一時的な祭との関りとなって他の地域に住むことになっても、祭に対する理解や想いが培われていたならば、新たな土地で本人が、あるいは子供が祭に参加する確率が非常に高くなるのではないか、今日、祭と無縁の人が増える中、祭に対する理解者を増やすという意味では、「学生参加」「ボランティア」という形であっても、祭に参加する機会があることは、広く日本全体にとって意義のあることではないか、という旨の発言だったかと思います。
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今回の講演は、秩父神社の宮司・京都大学名誉教授の薗田稔先生が、昨年のシンポジウムで私と私の書いた『日本の祭と神賑』を紹介してくださったことにより登壇の運びとなりました。薗田先生のよる書評は→こちら

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私個人としても予想以上の収穫があり、また、地域や日本の祭文化に還元できる充実した内容を含んだシンポジウムになったかと思います。


後日、文字に起こした報告書が発行されるはずですので、そのタイミングでまた詳細をお伝えできればと存じます。


今までの私の講演の中でもクリティカル・ヒットな一日でした。


ご来場の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。


講演後は懇親会。その後、新幹線に飛び乗って、何とか岸和田に到着。

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岸和田駅前にて桜と香織さんと合流することができました!



今週末はいよいよ岸和田祭!桜も大きくなったので衣装を新調!

取り敢えず法被を着てご機嫌で歌い始めました!



大坂版ですみません…早急に岸和田だんじりバージョン、京都バージョンを作らねば!

テレビ大阪の「岸和田だんじり祭」番組の取材もございました。
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「民の謡-たみのうた-岸和田店」(篠笛文化研究社)は木彫刻「賢申堂」の河合さんの工房の中にございますm(_ _)m 河合申仁さんとレポーターのお姉さんと!

9月下旬の放送予定だそうです^_^ もちろん河合さんの彫師の作業風景もございます。楽しい収録でした!

僕が20年前に大学を中退して笛屋をはじめたのは、この旋律を復活させるためでした!岸和田祭だんじり囃子の笛の基本旋律です。当時は標準より極めて細い篠笛が流行していました。極細管は低い音を大きな音で吹こうとすると、息が溢れて音が裏返ってしまいます。そのため、低い音から始まるこの一連の旋律が吹かれなくなってしまい、結果、岸和田だんじり囃子の基本旋律は、数年で祭から姿を消してしまいました。



動画は、最も基本的な旋律で、かつてはどの町でも吹かれていたものです(細い節回しは町や個人で異なります)。吹き手の骨格によって、多少、笛の持ち方は異なりますが、以下の点を参考にして、自分なりに工夫してみてください。

・左手は指の腹(指紋のあるところ)
・右手は伸ばす
・左手の親指は笛の下(人差指の連打を受けるため)
・右手の小指と親指で笛を挟み込んで固定する
・右手の薬指は笛の下に入れない方が他の指が動きやすい

是非こちらの旋律を組み入れて見てください!

参考までに、動画の冒頭で旋律の最後に必ず入れる三音を繰り返しました。小太鼓を打つ要領で「右中指→左薬指→右中指」のように指を動かします。この三音は必須です!

篠笛は「岸極ーきしのきわみー」です^_^

追記
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ツイッターに投稿したところ4日で1万回再生を越えました!

主に中学生や高校生の皆さんがリツイートくださっています。

この旋律の一節だけでも祭で吹かれることがあれば嬉しいですm(_ _)m

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