篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: 日本の祭(神事と神賑行事)と文化

昨日は京都芸術センターのへ。シンポジウム・公演「変わりゆく伝統芸能」に参りました。定員の120名は満席で、あっという間の三時間でした。
1
僕は基本的には都市祭礼型の祭の見聞が多いので、舞や踊りといった類の芸能に疎く、保存会など担い手の組織が小規模の祭の人たちの想いというか思考を、少しでも感じたいというのが第一の目的で参りました。
 
東京鹿踊(小岩秀太郎)
備中神楽(清水賢二郎)
讃岐獅子舞(十川みつる)
祇園綾傘鉾(原田一樹)
 
俵木悟(成城大学教授)
小林昌廣(情報科学芸術大学大学院教授)

2

「伝統」という言葉がはらんでいる「変えてはいけない」という意識と向き合いながら、伝統芸能を現代に生きたかたちで引き継ぐことは、どのようにして可能なのか?というのがテーマで、参加されている皆さん、氏子という範疇を越えに越えて様々な活動をしている方たち。という事前情報を得ていました。
 
僕の周りでは、祭の本来の役割や歴史性を無視して、自分個人のアイデンティティのため、あるいは単に目立ちたいがため、あるいはお金儲けのために祭を利用している人も少なくないので、多少、疑心暗鬼的な気持ちで参ったのですが、果たしてそれは良い意味で大きく裏切られました。
 
個々の事例の紹介をここに記す余裕はありませんが、皆さん、外部に向けるパワーと同じかそれ以上に、自分たちの祭の歴史や社会的意義に対する探求に時間とお金とエネルギーをそそいでおられました。
 
「革新的な保守」と申しましょうか、皆さん「本物の祭バカ」でした。愛を感じました。
 
そして「神賑(かみにぎわい)」という言葉こそ使われてはいませんでしたが、それぞれの祭において、「神事」と「神賑行事」とを明確に意識されており、そのバランスが大切だということは、いちいち指摘されなくて常識レベルという感じでした。
 
このあたりの基本が押さえられていさえすれば、民俗芸能の可能性は無限大で「祭が日本が救うよマジで!」とさえ一瞬ですが思ってしまいました。

3
4
5
6
懇親会でも楽しいひとときを過ごさせていただき、様々な意見交換ができて良かったです。
 
拙著『日本の祭と神賑』を読んでくださっていた研究者の方も何人かいらして、今回の出演者の一人の方は、高校生の時に僕の『篠笛事始め』(旧バージョン)を通販でお求めいただいていたようで、嬉しいと同時に、本を出版する責任も改めて痛感。
 
一番の収穫は、久しぶりにドレミ教に入信されていない音楽研究者の方とお話できたこと。
 
「祭の現場でドレミの笛が広まりつつあるが大丈夫なのか?」
 
「オクターブ云々という笛師の方が多いがどうなのか?」
 
「ドレミの笛やのに田楽笛って命名はどういことなの?」
 
といった質問を矢継ぎ早に放ってくださいました。
 
その質問が核心を得ているだけに、受け取るのは簡単で、リボンを付けて放ち返し、とても心地良い篠笛談義となりました。
 
凄いよ!京都芸術センター!アートだけじゃないぜ!
 
凄いぞタロー!もとい、タロだそうです。
 
スタッフの皆さまもお疲れ様でした^_^
 
そろそろ京都に文化庁が移転してきますが、土地柄、京都色のグラサンを通して全国の文化をみることだけはあってはなりません。とは思いつつ、今日のシンポジウムは京都でしたが、どうやら、そうはならないかなという気がした一日でした。
 
良い誕生日プレゼントとなりました。
 
帰りが遅かったし、もう寝てるかなと思って、保険でコンビニでお菓子を買って帰りましたら、ありがたくも、桜と香織さんがケーキを買って待っていてくれました。
 
ワシ「サンキュ!」
桜「サンキュちゃうやろ!ありがとうや!」
 
m(_ _)m

1月27日は弘道館にて講座「心で読み解く京の祭と神賑」でした。

今回は「神事」と「神賑行事」の濃淡を視覚化するという初の試み!概ね成功したかと思います。

この手法をもう少し検証して、各地の祭に当てはめてみたいと思います。

次回は3月17日(日)テーマは「祭は誰のものか?」皆さまのご参加をお待ちしております!

昨年の秋に開催されました「第六回 日本の祭シンポジウム」の報告書が届きました。
私の基調講演「日本の祭と神賑(かみにぎわい)」の部分をPDFにてご覧いただけます。
03
★当日の様子→こちら
★報告書→PDF


話し言葉ですので(当日の講演の文字起こし)、さらさらっとお読みいただけるかと思います。

はじめの4ページは枕です(笑)。

内容について

(1)2015年7月発行の拙著『日本の祭と神賑』(創元社)で伝えたかったころが凝縮されております。こちらの本をお持ちの方は是非お読みください!

(2)加えて「神賑の本」では、「提示」に留まっていた「祭は誰のものか?」という問いかけに対する答えを導き出すための、新たな祭の見方、具体的には「祭の社会的意義」と「祭の担い手の属性」について、思い切った論を展開しております。

ご意見など頂ければ幸いです。
また、祭に関わる皆さんに広くお知らせいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

当日の様子→こちら

御所の西、
今年で10周年を迎える京都・弘道館での講座のご案内です。
遂に五回目!
今回は、
京の三大祭「葵祭(賀茂祭)」「祇園祭(祇園御霊会)」「時代祭」
心で読み解いていきます!

弘道館・講座(アウトライン)
チラシ→PDF


日時   1月27日(日)11時~12時半
会場 有斐斎 弘道館
講師 森田玲
   玲月流初代篠笛奏者 京都市芸術文化特別奨励者
   『日本の祭と神賑』創元社 『日本の音 篠笛事始め』ほか


祭の主催である上賀茂・下鴨神社、八坂神社、平安神宮の創始は、
平安京築造以前、平安時代、東京奠都後とそれぞれ異なり、
時代的にも1000年以上の幅があります。
それ故、祭の形態もその時代の感覚を反映して異なります。

今回の講座では、同じ祭であっても、その場面が
人の心、
すなわち、意識がカミ様に向いている場面なのかヒト同士に向いている場面なのか、
すなわち「神事」か「神賑行事」か、に分けて紐解くとともに、
カミ様そのものの動きにも注目し、その神幸祭を三つの型、
すなわち「ミアレ(御生れ)型」「ミソギ(禊ぎ)型」「オイデ(御出)型」に分けて、
それぞれの祭の本質に迫ります。
カミ様の動き

これまで四回の講座を受けていただいた方は、
景色が晴れるような感覚で京都の三大祭を認識し直していただけると思いますし、
今回が初めてという方は、新しい祭の捉え方を知っていただくことができる
チャンスとなるかと思います。

皆さまお誘い合わせの上、是非ご来場ください!

毎回多くの皆さまにご参加いただいております。
そのお陰もあって、来年度からも講座を継続いただけることとなりました!
日程などの詳細は追ってお知らせいたしますm(_ _)m

新年の挨拶、何か文字だけでは味気ないなぁ~とブツブツ言っていたら香織さんがササッと描いてくれました!

2019書き初め兎

兎が目立ちますが、うちのマスコットが偶然十二支の中に紛れこんでおりますのでお許しくださいm(_ _)m

以下、本文です。



あけましておめでとうございます。

昨年は、本拠を三条大橋から京都御所の北へと移し、多くの皆様に、篠笛そして祭に関して様々なお願いとご相談をさせて頂いた一年となりました。無謀にも近い話も幾つかございましたが、その意義を汲み取って頂くことができ、快諾、そして、良い助言をたくさん賜ることができました。

特に祭の社会的意義における「神事」と「神賑行事」の関係性について新たな知見を得たこと、そして「邦楽調(唄用)の篠笛」と「洋楽調(ドレミ)の笛」の違いを、何人かの篠笛奏者の皆様、楽器店の皆様にご理解いただくことができたことは、大きな成果でした。

今年も忙しい一年になりそうですが、高いモチベーションを保つことができるのは、同じ志を持つ仲間の活躍、篠笛の門下生の皆さんの笑顔、演奏会・講演会に足を運んでくださる皆様の存在があるからこそです。

皆様への感謝の気持ちを忘れずに、今年も「祭」「篠笛」を切り口に、日本文化のため、そして未来の若者たち、子供たちのために、責任感と緊張感、そしてスピード感をもって、仕事を進めて参りたいと存じます。

本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

篠笛文化研究社 代表
玲月流初代 篠笛奏者
森田玲

------------------------------------------------------------------------------------------------

以下、岸和田店のご挨拶です。
2019書き初め兎kisiwada
あけましておめでとうございます。

今年は昨年以上に「岸極ーきしのきわみー」の在庫数を充実させて参りたいと思っております。また、ご好評いただきました、飾り房の番号による特注も継続いたします。

1月6日(日)10時からの営業となります。

本年もよろしくお願い申しあげます。

民の謡(篠笛文化研究社・岸和田店)代表
森田玲

↑このページのトップヘ