篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: 日本の祭(神事と神賑行事)と文化

本日はNHKカルチャー福岡にて篠笛教室。終了後、数年前に「唐津くんち」でお世話になったK村さんが「唐津くんち」をはじめ九州北部に広く分布する明笛(清笛)をお持ちくださりました!私のために新調いただいたとのことm(_ _)m m(_ _)m。歌口(吹き口)と指孔との間に、もう一つ孔があいているのが特徴で、ここに竹の薄皮(竹紙)を貼って吹くと、篠笛とは全く異なるビューという独特の振動音が出て病みつきに!

この笛は明治期に全国的に大流行した明清楽の笛で、祭中に採り入れられている事例が散見されます。管見の範囲では大阪南部のダンジリの一種・ヤグラでも用いているところがございます。

竹紙の調達が難しいこと、これを上手く貼るコツがいることから「竹紙→ テープ(振動なし)→ 篠笛 」と、明笛から篠笛に変える地域も少なくありません。が、この独特の響きを捨てて篠笛に持ち帰るもは勿体無い!


今のところ誰にも曲を教えていだいていないのですが、明笛(清笛)の独特の音をお伝えする手段はできました^_^
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上 岸和田だんじり囃子の篠笛「岸極-きしのきわみ-」
中 鏡の明笛
下 唐津の明笛

↑ 地元では明笛とは呼んでいないとは思います。そういう意味では岸和田でも篠笛ではなく単に笛。

お盆を過ぎてから1日に何度も「はい!民の謡(たみのうた)です!」と旧社名を声に出しています。

現在の社名は「篠笛文化研究社」。篠笛については未だ未だ勉強中で、名前負けしそうな社名ですが、これは、ドレミの笛の皆さんが集まって作った団体名が、日本を代表する篠笛の協会のような名前だったので、その対応策としての苦肉の策でした。

社名を変更すると決めた時、多くの方から勿体無いとのお声を頂き、岸和田店の名称として残すことにしました。「民の謡(たみのうた)」は私の造語で「民俗音楽」を大和言葉で表したものです。

日頃「民の謡」の名前は滅多に声に出さなくなりましたが、この時期は岸和田からの問い合わせも多く、社内で「民の謡」が飛び交います。

20年使って来た屋号でしたので、やはり何か安心する響きです^_^

かつてはよく手紙の宛名が「民の歌」「民の唄」「民の詩」あるいは「民の宴」など間違えられました。

一度アゴが外れそうになったのは、某公共団体からの手紙で「尻の謡」(-。-; これはアウトです…

最近は「篠笛文化研究〈所〉」というミスが多いです。「研究所」などと大層な名前は絶対付けません…。というか、宛名に書かれているということは、書いた本人はそう思っているということでしょう…これは困りました。

電話がかかって来た時、「篠笛文化研究社」「民の謡」のどちらで答えるか、ということが問題になってきますが、不思議なことに、相手の声の雰囲気を聞いた瞬間に、僕も香織さんもダンジリ関係か篠笛一般の問い合わせか判ってしまいます^_^

「民の謡」「篠笛文化研究社」、ローカルとグローバル、今後もグローカルに活動を展開して参りたいと思います。

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写真は昨年の7月。岸和田店移転の際に下ろした看板。伊勢大神楽・山本勘太夫さんと^_^

第六回「日本の祭シンポジウム」(名古屋)で講演させていただきます。

昨年のシンポジウムで
秩父神社の薗田稔宮司さまに拙著『日本の祭と神賑』をご紹介いただいたことがご縁ですm(_ _)m。

祭のフィールドワークや文献研究は明治以来の膨大な蓄積があり、現在も継続中です。今こそ、この祭という「民俗知」を現在と未来のコミュニティーのために活かさねばなりません。「祭」は「神事」と「神賑(かみにぎわい)行事」のバランスが大切。良い議論ができるよう準備を整えたいと思います。

皆さま是非!
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第6回「日本の祭シンポジウム」
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平成30年9月15日(土)13:00-16:00

会場・名古屋市ルブラ王山(名古屋市千種区覚王山通8-18)

入場無料・申込不要

詳細→http://www.sgk.ac.jp/social/openclass/

第一部 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
基調講演『日本の祭と神賑(かみにぎわい)』

講師 森田玲(玲月流初代・篠笛奏者)

第二部 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
パネルディスカッション『祭の学生参加』

八木透(佛教大学歴史学部教授)
鈴木泰輔(岐阜県立吉城高校キャリア推進部長)

コーディネーター
石田芳弘(伊達コミュニケーション研究所所長)

〈主催〉ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学校法人至学館 伊達コミュニケーション研究所
あいち山車まつり日本一協議会

〈後援〉ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
国土交通省中部運輸局
全国山・鉾・屋台保存連合会
コミュニティ政策学会
NHK名古屋放送局
中日新聞社

本日は大阪府の最南端、岬町は淡輪(たんのわ)の盆踊りへ!私が笛屋を始めてすぐ、今から20年ほど前からのお付き合い。当時は盆踊りで篠笛が使われているという事実にびっくりで、毎年お邪魔するようになりました。
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京都に拠点を移してから少し足が遠のいておりましたが、今年は桜と一緒に参りました。太鼓と三味線に音頭が乗って笛の音が夜空に響きます^_^ 7年目ぶりくらいに香織さんと笛を吹きながら踊りました。とても素敵な盆踊りです!
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ええ感じの味を出して太鼓を打つのは坂原くん。地元では七本調子・六孔・古典調の篠笛ですが、僕は七本調子・七孔・邦楽調(唄用)の篠笛で吹いているので少し運指が異なりますが、淡輪の盆踊り囃子をお届けします!


ヤグラでも篠笛を吹かせてもらいました。途中、良いシーンがあったので笛を置いて撮影!

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父が打ち娘が吹きたるお盆の調べ
ヤグラを彩るカミの迎え火

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