篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: 日本の祭(神事と神賑行事)と文化

佛教大学四条センター公開講座
「祭の中の神賑(かみにぎわい)-新たな視座から祭を読み解く-」

コーディネーター:八木 透(佛教大学歴史学部教授)
講師:森田 玲(玲月流初代・篠笛奏者)

2019年5月20日(月曜) 15:30~17:00

祭を「神事」と「神賑行事」という二つの局面に分けて捉えると、祭のカタチ、祭の本質がより明確に立ち上がってきます。ヒトの意識がカミ様に向いてる場面が神事、ヒトの意識がヒト(氏子同士や見物人)に向いている場面が神賑行事です。「神賑」をキーワードに、祭の過去・現在・未来について考えます。

神賑


詳細はこちら → https://www.bukkyo-u.ac.jp/…/shi…/course/detail/765/2019/05/

皆さま是非!

拙著『日本の祭と神賑』創元社の第三刷が成りました。

お求め頂いた皆様には厚く御礼を申し上げます。

執筆内容、誤字脱字など細心の注意を払って参りましたが、若干の誤字・脱字・修正・追加がございます。赤字の部分は内容に関わるものです。

ここにお詫び致しますとともに、以下のように修正いたしたいと存じます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


PDF→ 
http://shinobue.blog.jp/errata.pdf

正誤表01
正誤表02

新しい元号は「令和」となりました。凛とした響きと品のある表記、そして何より『万葉集』を典拠とされたことに深い感動を覚えました。


西暦という機能的な紀年法ではない、日本独自の時を刻む元号。中国の古典ではない、日本の古典に拠る初の元号です。


『万葉集』に「大和の国は言霊の幸はふ国」とあります。元号の発表にこれだけの注目が集まり、その発表の瞬間に全身を駆け巡った「何か」。私の人生で、日本は「言霊の国」であることを今日ほど実感した日はございません


「令和」は『万葉集』にある「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す」からの引用とのこと。「梅」に、中国との関係性も生きていると感じました。


畏れ多くも、篠笛・玲月流と同じ「音」の「令月」です。『日本国語大辞典』第二版によるち「令月」は「すべての物事を行なうのによい月」とございます。また、「陰暦二月の異称」とも記されております(偶然ですが私の誕生日は新暦二月)。


普段『万葉集』を意識して生活している人はほとんどいないかと思いますが、今後は、日本国民全員が関心を持つことに間違いはありません。我々が、日本文化に目を向ける大きな大きな切っ掛けになることも間違いないでしょう。


「清らかな月の光を篠笛の音で表したい」という想いを込めて名付けた「玲月流」。


新しい元号の制定に喜びを感じるとともに、「令和」という時代に生きることができる誇りと責任といったものも噛みしめることになりそうです。


私は問いたいそれでもドレミの笛を吹きますか?


改元奉祝の演奏をドレミの笛で、というのは笑えない喜劇です。


玲月流初代 篠笛奏者

秘密結社 ドレミがなくても日本は幸せ 発起人

森田玲


玲の名前を付けてくれた父と母に深く感謝いたします。


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北野天満宮での曲水の宴、森田桜5歳、童子役をなんとか務めることができました^_^ 途中、曲水に落ちかけた時は冷や汗ものでした…。白拍子の舞に続いて、神、帝、梅、恋、を題材に漢詩と和歌が詠まれ、菅原道真公の御神徳が偲ばれました。桜は棒を採って曲水に浮かぶ盃の誘導役です。今回は香織さんも大変だったと思います。お疲れ様でした。狂言師の茂山逸平さんの横に居るちっこいのが桜デス^_^ 北野天満宮さま、関係者の皆さま、良いご縁をありがとうございましたm(_ _)m
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北野天満宮の曲水の宴では、和歌と漢詩の力をあらためて実感しました。『古今和歌集』の仮名序に記されるように、和歌には天も地もカミもヒトをも動かす力があります。宇宙に出たくらいではニュータイプになれないような気がしました。どうやったら和歌を詠めるなるのか…義務教育に入れて欲しい。理屈抜きでの音の流れも大切だと感じました。

東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花

主なしとて春を忘るな

菅原道真公

桜には是非とも和歌を詠めるようになってもらいたい。今、通っているお謡のお稽古がその素地になるはずです。

桜が曲水に落ちかけた時に、思わず「さくちゃん!」と声が出てしまった桜の父が読める歌

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東風吹きてわらべ汀(みぎわ)にカン一発

桜も愛でし菅公が慈悲

玲月
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3月3日はご案内をいただいていた「第13回 和歌山県 民俗芸能祭」に参りました。和歌山県下の芸能の見聞が少なかったので色々と勉強になりました。獅子舞の数も多く、笛は地元の手作りが多いという印象があります。黒潮による温暖な気候のため(確か珊瑚もありました)節間の長い女竹が育つからかもしれません。時折、古座や勝浦辺りから笛の特注をいただきます。
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今回の解説にもありましたが、伊勢大神楽の影響を受けていると言われることがありますが、音曲に関しては、伊勢大神楽と共通する旋律にまだ出会ったことがございません。今日は、むしろ、椿大神社や伊奈冨神社などの四山の獅子舞に似たような雰囲気を感じた瞬間がありました。伊勢大神楽との共通点としては、聖獣である獅子が手に採物を採る採物舞を行ないます。

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獅子の舞衣(ユタン)の中に3人が入るパタンが多くびっくりしました。2人よりも派手な表現を可能とするためでしょう。

それにしても、2人立ちになった時の聖獣の獅子の動きの表現は本当に素晴らしいですね。こちらは演目の中でも頻度が高いこともあり伊勢大神楽よりもこなれていると感じました。

念仏踊り、盆踊り系の芸能も美しかったっです。

出演団体は以下の通りです。

・梅中傘踊り(紀美野町)
・亀の川念仏踊り(海南市)
・西岩代の獅子舞(みなべ町)
・野中の獅子舞(田辺市)
・高芝の獅子舞(那智勝浦町)

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個人的にはとても勉強になったのですが、2つだけ気になったこと。

まず、お客さんの人数が少なすぎます。おそらく出演者の関係者がほとんどではないでしょうか?
各演目の前にわかりやすい解説はあったのですが、これらを総括するような講演(歴史や課題など)を後半にくっつけて、より多くの皆様にお越しいただけるようにできるのではないかと感じました。

あとは、お馴染み篠笛ネタですが、篠笛にマイクはいりません。
ホールということもあり、歌に関しては、言葉が聞き取れないと意味がないので補助的に使うことは選択肢に入りますが、篠笛は、それ自体が拡声器みたいなものです。今日は、マイクの音が大き過ぎて耳が痛くなりました。

とは言え、味わい深い和歌山県内の芸能を楽しむことができて良かったです。

保育園もドレミのお遊戯ではなく、このような土着の芸能を少し範囲を広げて導入する(東北の芸能を関西で教えるとかではなく)ようなことが検討されても良いかと思っています。特に、継承が限界にきているような芸能の新たな避難措置にもなるかもしれません。地元の芸能は地元のものですので協議は必要ですが。

民俗芸能の太鼓の打ち方と創作太鼓の太鼓の打ち方について、少し思ったことがあるので、それは別記事でアップします。

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