篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: メディア紹介(新聞・雑誌など)

9月23日(日)午後2時よりテレビ大阪にて「岸和田だんじり祭2018」の放送がございます。今年は岸和田城下の紀州街道の中心にある本町の地車(だんじり)に密着とのことで、紀州街道沿いにある「民の謡・岸和田店(篠笛文化研究社)」も、彫師の河合申仁さん(賢申堂)とともに取材を受けております。お時間ございましたら是非ご覧ください!

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読売新聞さんから『関西よみうり懇話会』vol.5をお届け頂きました。
昨年7月掲載の「論~祭りのこれから」を収録いただいておりますm(_ _)m
よみうり懇話会(小)

関西よみうり懇話会「論~祭りのこれから」

<祈りの形 守り続けて> 森田玲 篠笛奏者(聞き手・木須井麻子)
『関西よみうり懇話会』Vol.5(2018年)

僕にとって祭りの原風景はだんじりです。大阪府岸和田市や周辺の町では、秋の祭りで唐破風屋根に車輪のついただんじりが曳行されます。母の実家がある岸和田市で中学2年まで、だんじりの曳き手を経験したのです。

にぎやかなお囃子、提灯の明かり。五感に響く非日常の出来事でした。大人とおそろいの法被を着ると、地域社会の一員だと感じました。

変化に気づいたのは約20年前、大学時代です。お囃子の篠笛の音がどうも前ほど響かない。理由を調べると、元は1.2センチほどだった笛の内径が2割細くなっていた。吹きやすいけど音の小さい笛がはやっていたのです。

曳き手を鼓舞する伝統のお囃子を取り戻したくて、本来の笛を扱う楽器店を開き、自分でも演奏を始めました。理解してくれる人が少しずつ増え、最近、かつての響きが戻ってきています。

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祭りは日本、そして地域の文化が凝縮され、共同体の核でもあります。江戸時代、岸和田城下の祭りを通して定着しただんじりも、地域の気風を色濃く伝えています。貴重な文化遺産を、後世に継承していかねばなりません。

今後を考えるうえで、他の地域の祭を知ることも大切でしょう。僕は10年かけて東北から九州まで約120の祭りを見て歩きました。
魔をはらう獅子舞を家々で演じる伊勢大神楽は、三重を拠点に近畿や中国地方も巡ります。伊勢参りに代わる場だったようです。広島の「壬生の花田植」は、菅笠に絣(かすり)着物姿の女性が囃子に合わせて田植えをします。豊作の祈りが娯楽にもなっていました。

どの祭りも、その地で代々暮らしを営んできた人々の心と風土を映しています。

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伝統ある祭りに共通する構造があります。神事と神賑(かみにぎわい)によって成り立っていることです。神事は神に祈りをささげる儀式、神賑は神を意識しながら人々が交歓する行事、だんじりの曳行は神賑です。

近年、神賑が土日に変更される傾向がみられます。神事との分離が進むと単なるイベントになりかねません。培われてきた祈りの形を見失わずに続けていきたいですね。

2017年7月21日 読売新聞に掲載分

岸和田だんじり篠笛の音の変化憂い、CD付き冊子で伝授
毎日新聞2016年9月15日

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だんじりが街中を駆け巡る「岸和田だんじり祭」が17、18日、大阪府岸和田市で開催される。勇壮な祭りを彩るのは、篠笛(しのぶえ)や太鼓が奏でる軽快な鳴り物だ。今年のだんじり祭を前に、篠笛奏者で、篠笛販売の会社「民(たみ)の謡(うた)」(同市五軒屋町)を営む森田玲さん(40)が、吹き方などをまとめたCD付き冊子「岸和田地車(だんじり)囃子(ばやし)・鳴物(なりもの)篠笛事始メ」を出版した。初心者がつまずきやすいところなどを丁寧に解説した篠笛の入門書。森田さんは「地域の文化、祭りを再考する契機にしてほしい」と話す。

     大阪府忠岡町出身の森田さんは幼い頃から毎年、母親の実家がある岸和田市内のだんじりを曳(ひ)いていた。篠笛や太鼓の音は体に染みついた森田さんだが、その音に違和感を覚えたのは大学4年の時。下宿先の京都市内から、久しぶりに岸和田に帰って来た時のことだった。篠笛の音が以前よりも響きを失い、旋律も短くなったように感じた。

     そのころの主流は細い篠笛。息を吹きこむ孔(あな)も小さく、簡単に音が出る一方、音が裏返りやすく低い音が出づらくなる難点もある。低い音を避け、高い音から始まる旋律のみを吹くため、旋律に多様性がなくなったと感じた。

     曳き手の呼吸を合わせるために吹くホイッスルが広まり、その音で篠笛の音が聞こえにくいことも気がかりだった。変わりつつある祭りの音。森田さんは大学をやめて楽器店を始め、篠笛の復活に乗り出した。

     約10年前からは、だんじりを担う地元の青年団や子どもたちを対象に篠笛を教え始めた。そこで感じた課題をもとに、篠笛への理解を深めてもらおうと冊子にまとめた。構え方や呼吸法をわかりやすく説明したイラストやCDも添え、子どもから大人まで活用できるよう心がけたという。「篠笛は太鼓の勢いに、みやびさや華やかさを添える存在。自在に吹けるようになる若者が増えて、今以上に魅力的な鳴り物になればうれしい」
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    2017年6月に店舗を移転しています(岸和田市本町7-19)
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    紹介動画


    通販
    篠笛文化研究社 
    http://www.taminouta.com/001-narimono-kotohajime.html 
    Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4990373235/

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