篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜

日本に古くから伝わる竹の横笛「篠笛(しのぶえ)」の随筆。篠笛奏者で篠笛文化研究社代表の森田玲が綴ります。
Essey about "Shinobue" transverse bamboo flute in Japan,by Shinobue player Akira Morita.

(株)篠笛文化研究社が運営するブログです。

カテゴリ: 演奏・講演会(報告)

東京は浅草、宮本卯之助商店さんにて、篠笛の演奏と大塚竹管楽器の笛師・大塚淳さんとの対談でした。

大塚さんの新ブランド「雲雀(ひばり)」邦楽調(唄用)で香織さんとの二重奏も披露いたしました。
洋楽調(ドレミ)ではない日本の音、古典調と邦楽調(唄用
)の魅力を感じていただけたかと思います。

勉強になることも多く、とても楽しい一日となりました。ご来場の皆さま、ありがとうございました。


67728307_2431121090264798_860043806337138688_n
69152262_2380706688688395_1880282986507665408_o

「何を喋るか」が、もちろん核となりますが、「どこで喋るか」も結構大切。「どこで喋るか」つまり場所によって「何を喋るか」の内容が変わってくることもあります。それは準備段階でも然りですが、良い空間であれば、当日、その場で、うまい具合に話が展開していくことがあります。
68441350_2355926144499783_7404219100827746304_o
弘道館での講座「日本の祭と神賑〜うちの祭は山車(だし)とちゃう!」とても有意義な会となりました。これまでの学説をまとめて、自分なりの考えも一歩前に進めることができました。一つ大きな肩の荷がおりました。これで、次のステージに進むことができます。

自分自身の言葉も味わいつつ、歴史を数百年ほど遡ったかのような錯覚の中で、皆さんと一緒になって対話ができる。弘道館には、そのような空間的な魅力があります。

弘道館には魅力的な講座が盛りだくさん。内容はもちろんですが、弘道館で味わうこと…そこに大きな意義があるように感じています。皆さま是非!
→ 
https://kodo-kan.com/

6月23日(北野天満宮)曲水の宴で桜が童子役を賜ったご縁もあり、北野天満宮にて篠笛奉納演奏のご縁がございました。私と香織さん、桜、そして玲月流の門下生21名。

IMG_0478
昇殿参拝で玉串を奉奠し、神楽殿に移動。「篠楽」「馬鹿囃子」「月」「産土神」「蛍の舞」「カミあそび」を演奏。

DSC_1148
DSC_1150
DSC_1189
DSC_1201
心地良い風を感じながら清らかな空間で篠笛を吹くことができました。ご縁に感謝です。


北野天満宮さま、ご参拝の皆さま、ありがとうございました。

6月9日(東京芸術センター)東京・足立伝統工芸品展にて篠笛の演奏でした。東京の街を借景に演奏したのは初めてです^_^ 会場では様々な伝統工芸を間近に見ることができました。ご来場の皆さま、関係者の皆さま、大塚竹管楽器さま、ありがとうございました^_^
62254975_2234847103274355_5203450606789853184_n
62259088_2234840753274990_7234950642941296640_o
62524253_2234066083352457_8765363222694854656_o
前日にスカイツリー、翌日にネズミーランドに参りました
^_^ 桜、大喜びでした!
62523153_2233006376791761_324142878341201920_o
62071147_2235967679828964_3841798407471497216_o
ディズニーランドのツリーハウスにて篠笛の材料である女竹(たぶん)発見!
62372721_2236479916444407_2335463762271666176_o


本日は京都・弘道館にて講座「日本の祭と神賑」でした。
IMG_0292



今回はカミ様の移動の目的に注目して神幸祭の意義を紐解きました。

神幸祭は
「ミアレ型」「ミソギ型」「オイデ型」の3パタンに分類することができます。

カミの道行は神輿を用いることが必須ではありませんが、現在では多くの祭で神輿が用いられます。

神輿は
「宮型」「鳳輦型」「円堂型」の3つと、「純鳳輦型」があって、それぞれ来歴が異なります。

★詳しくは拙著『日本の祭と神賑』(創元社)をご覧ください。
こちら

また、祭で用いられる「炎」の意味を「迎え火」「祀り火」「送り火」の三種類に分けて説明することを試みました。概ね成功です。

「迎え火」は、カミ迎えの庭燎(にわび)や、精霊迎えの「迎え火」、
「送り火」は、精霊送りの「送り火」(五山の送り火など)でよく知られますが、
「火」そのものを奉る祭に出会う確率は上記の2つに比べて極めて低くなります。
火防せのカミ様として有名な愛宕さん系の祭がそれに辺り、北山の「松上げ」や、嵯峨の清涼寺の大松明が「祀り火」にあたります。


★次回は8月です。詳細はこちら → http://shinobue.blog.jp/archives/15800319.html 

皆さま是非!

↑このページのトップヘ